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◆衛星発射センター 「神舟」技術支えた満鉄魂


平成16年9月7日(火)産経新聞

 高さ百五メートルの鉄塔が青空にそびえていた。酒泉衛星発射センターのロケット発射台だ。ここから昨年十月十五日、中国初の有人宇宙船「神舟5号」が打ち上げられた。「神舟5号が爆音をあげて飛びたつのをこの目でみました。とても誇らしく感動的でした」。センターの説明員の孫清泉さんは興奮がよみがえったように声をふるわせた。
 シルクロードの中継点であり、夜光杯(玉杯)などの特産品で知られる酒泉市から北東に向かって二百数十キロ。行政上は甘粛省酒泉市の管轄だが実際には内モンゴル自治区ゴビ砂漠のなかに位置する酒泉衛星発射センターがこのほど外国メディアに初公開された。

 一九五八年に開設された同センターは、七〇年に中国初の人工衛星・東方紅1号の打ち上げに成功したのをはじめ、中国宇宙開発技術揺籃(ようらん)の地だ。軍事技術に直結するだけに、外国人記者の見学はこれまで許されてこなかったが、来年秋に二度目の有人宇宙船神舟6号の打ち上げが控えるなか、「見学だけ」という条件で三十人の記者を受け入れたのだった。

 このセンターを訪れたいと思っていた。というのは昨年末、興味深い話を神戸在住の中国人作家、毛丹青氏から聞いたからだ。「神舟と日本、その接点は? ヒント、満鉄」

 実は神舟5号の開発にかかわったエンジニアたちの多くが満鉄工程師(エンジニア)の子弟なのだという。毛氏の妻の祖父(故人)も満鉄工程師でその息子たちが全員、技術者、物理学者。その一人、聶玉●氏は神舟5号に使用した素材開発に従事していた。

 「当時世界最高水準の満鉄の技術、そしてエンジニアとしての情熱、姿勢に触れてきた妻の祖父は息子たちに日本から学びとったエンジニア魂をたたきこんだ。日本のものづくり精神が神舟、そして中国の宇宙開発技術を支えている」と毛氏は話す。

 神舟の技術は軍の機密に属しエンジニアたちには近づくことすらできないが、神舟に限らず宇宙開発に携わる先端技術者に東北出身者が多いことは本当だ。だから、センターを訪れれば「日本のエンジニア魂」を感じさせる何かが発見できるのでは、との淡い期待があった。

 センター見学は駆け足で終わった。「質問禁止、撮影は発射台以外禁止」。厳しい制限ずくめで何かを感じ取る余裕もなかった。

 センタースポークスマンの雲寧さんによると、センターの居住区には職員とその家族一万五千人が暮らす。学校、銀行、病院、映画館、ファストフード店などのほか、牧場、農園、火力発電所などがそろい「百パーセント自給自足が可能です」。陸の孤島で、外部と接触を断ちながら宇宙開発を支える人々の中に、満鉄工程師の子弟はどれくらいいるのだろうか。

 中国の有人宇宙船計画は神舟7号の打ち上げまで策定ずみだ。6号は来年秋、飛行士は二人に増え飛行時間も五日前後と長くなる。二〇一〇年打ち上げ予定の7号では女性飛行士が搭乗し、宇宙遊泳も行われるという。神舟は中国の科学立国への期待をのせた舟だ。

 センター訪問前、蘭州市で会見した★遠・甘粛省長補佐は「衛星打ち上げビジネスなど、外国企業と協力を強めたい」と語り、センター公開の狙いが国際宇宙開発ビジネスにおけるアピールであることを明かした。さらに「ぜひ、日本とも協力を」とも。

 中国が侵略の象徴と嫌悪する満鉄の精神が中国の誇る宇宙開発技術を支えている。一方で、ものづくり精神の本家・日本の情報衛星の打ち上げが失敗し、宇宙開発での自信を失いかけている。ちょっと皮肉だなあ。日本のエンジニア魂よ、もう一度発奮してほしい。

●=日へんに斤  ★=赤へんにおおざと

※21世紀は、宇宙産業の時代で、この成否によっては国の将来が大きく変わる。日本には、優れた技術と精神があることに自信を持って、早く成功させてもらいたい。
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by sakura4987 | 2006-06-23 12:23

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