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◆変わる自衛隊(4)武器輸出三原則


平成16年9月6日(月)産経新聞

防衛力維持へ見直し必要

 防衛産業に携わるメーカーや商社は、防衛庁や自民党の関係者などに担当者を日参させ、防衛政策の先行きに目を光らせている。

 「武器輸出三原則はいつごろ見直されるのですか。ミサイル防衛(MD)に関する日米共同技術研究が、共同開発・生産の段階に進むことに備え、部品や製品の対米輸出が実現する時期は?」

 とある大手商社の部長が自民党関係者にこうぶつけたように、各社は、このところの三原則の見直し機運を反映し、その動向を懸命に探っている。日本経団連(奥田碩会長)が七月、「一律の(武器輸出)禁止ではなく、国益に沿った輸出管理を再検討すべきだ」と提言するなど、経済界は「見直しの好機到来」とみているようだ。

 見直し論議に火を付けたのは、石破茂防衛庁長官が一月、訪問先のオランダで放った発言だった。

 「冷戦後、欧州では武器の共同開発が常識だ。MDに限るべきなのか、冷戦後の装備の開発、生産のあり方まで論議するのか、検討することが必要だ」

 米国はMDの共同技術研究のみならず、共同開発・生産をも日本側に求めている。それは日本企業が得意とする分野もあるためだが、共同開発・生産に伴い関連製品、部品を米国に輸出することになっても、三原則などがそれを許さない。自衛隊の装備体系の見直しやコスト削減の観点からも、三原則を再検討しなければならない時期にきている、というわけだ。

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 佐藤内閣当時の昭和四十二年に、(1)共産諸国(2)国連決議による武器輸出禁止国(3)国際紛争の当事国やその恐れのある国-への武器輸出を禁止したこの原則は、三木内閣の政府統一見解(五十一年)により、それ以外の地域への輸出も「慎む」とされた。わずかに、対米武器技術供与が五十八年、中曽根内閣によって可能になった。

 「防衛関連部門の赤字が続けば、企業として撤退も検討せざるを得ない」

 某企業の幹部がこう指摘するように、防衛産業の斜陽ぶりは深刻だ。日本防衛装備工業会によると、加盟百二十九社の昨年度の利益率は、前年比で25%もダウンしている。冷戦後の世界では、防衛費の削減が進み、ハイテク化による装備品の高額化を受け、コストを抑えるために共同開発と大量生産が主流となっている。ところが「日本の防衛産業だけが流れに乗り遅れている」(防衛産業幹部)。とりまく環境は厳しく、焦燥感は強まるばかりだ。

 ある企業が製造した大型トラックにまつわるこんな話がある。部品の八割を同社の他の車種から転用した、れっきとした“民間トラック”で、フィリピンなど東南アジア諸国からの引き合いも少なくない。ところが、防衛庁が仕様書を書き、同庁の依頼を受けて製造したもので三原則に触れるため、注文を断っている。取引先は決まって「なぜ、こんな良い商談を断るのか」と尋ねるという。

 三原則が見直されれば当然、産業界は潤う。MDにしても、関連部品や製品の対米輸出が可能となれば、それに見合った“対価”が期待できる。

 実は、三原則の“抜け道”はいたるところにあった。

 例えば、一九八〇年から八年間続いたイラン・イラク戦争。激戦地となった南部戦線ホベイゼ湿原の攻防で、湿地帯の突破に威力を発揮したボートに取り付けられたエンジンは、日本から「漁業用」の名目で輸出されたものだった。日本製のブルドーザーも塹壕(ざんごう)掘りなどに使われた。

 逆に、自衛隊と共同演習する在日米軍に弾薬を渡すことは“輸出”として禁じられた。「三原則の本来の趣旨は国際紛争の助長を回避することだ」(安全保障と防衛力に関する懇談会の委員)など、解釈や適用の不合理さへの批判は強い。

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 「世界中に武器を売って、もうける考えはない」

 八月、中国人民解放軍の訪日団と会談した石破長官は、三原則の見直しに理解を求めたが、中国側の反応は容易に想像できよう。「輸出を解禁すれば日本は『死の商人』になる」とは、見直しに反対する野党の常套(じょうとう)句だ。

 こうした批判を封じ込めるように、自民党の国防部会は「新しい武器輸出管理原則」をまとめた。三原則との大きな違いは、禁輸の対象を国連決議によるテロ支援国や人権侵害国、紛争発生地域などに限定し、それ以外は「個別に輸出の可否を決定する」と、輸出に道を開いている点だ。

 米国も、見直しの行方を注目している。「日本政府の決断に委ねられている」と強調するのは、米防衛機器大手ノースロップ・グラマン社のシュガー会長だ。だが、肝心の小泉純一郎首相は「現実的な時代の進歩にどう合わせていくか、研究を進めていかなければならない」と言うだけだ。

 日進月歩の軍事革命(RMA)の時代。現状のままでは「機能する自衛隊」への変革はおろか、防衛力が足もとから揺らぐおそれすらある。



※ここに来て、日本も目覚めつつあるのかという兆候も感じられます。あとは政治ですが・・・・。
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by sakura4987 | 2006-06-23 12:48

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