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◆福岡西方沖地震 どこでも起きるを念頭に

平成17年3月22日(火) 産経新聞

 二十日に福岡県などを襲った地震は、これまで地震の“空白域”とされていた地域だけに、日本列島のどこにでも大地震が起き得ることを強く印象付けた。

 福岡県西方沖地震の震源は、福岡市の北西約四〇キロの玄界灘で、震源の深さは約九キロ、地震の規模はマグニチュード(M)7・0だった。福岡市と佐賀県で震度6弱、長崎県で震度5強という強い揺れが観測された。

 地震の規模からすると、十年前の阪神大震災や昨年十月の新潟県中越地震とほぼ同程度の強い地震だった。震度6以上の地震が大都市(福岡市は約百四十万人)を直撃したのは、阪神大震災以来のことだ。

 幸いにも今のところ亡くなった人は一人で、負傷者も大半が軽傷ですみ、大きなビルなどの建物倒壊もなく、被害が最小限にとどまったのはなによりだった。

 震度6という強い地震の割には被害が少なくてすんだことについて、地震専門家らは揺れが短く、福岡県はほぼ全域が強固な地盤の玄武岩で覆われているからと指摘する。また、地震発生が休日の昼前だったことも人的被害を防止するのに役立った。

 しかし、震源に近い玄界島(福岡市西区)では甚大な被害に見舞われ、木造建物の倒壊が相次ぎ、島民の大半が島から福岡市中心部の体育館に避難した。また同市の繁華街にあるビルの窓ガラスが割れてガラス片が落下、道路に散乱するという被害もあった。

 ここで、注目しなければならないのは、今回地震が起きた九州北部地域は、これまでに大きな地震があまり発生したことがない、地震のエアポケットだった。気象庁も「想定外の地域だった」と衝撃を受けている。このことからも、大地震は日本のあらゆる所で起きるということを国民全員が覚悟し、地震の「減災」対策に万全を期すことであろう。

 東海地震、東南海・南海地震、首都直下地震については、現在、その対策が政府を中心に精力的に進められている。被害想定についても、詳細なデータが公表されている。

 しかし、今回の地震を教訓に列島各地で自治体、住民が一体となり地震対策に全力で取り組むことが重要だ。





※今回この地震を味わった当事者としてお恥ずかしい体験談を述べてみたい。まず思ったことは、やはり、「まさか、福岡が」という事だった。正直言って、まさか自分の所にこんな大きな地震が来るとは、思っても見なかった。

どこかで、やはり慢心があったのだろう。何の根拠もなく、そう思っていた。振り返ると、何の準備もしていなく、ラジオの存在さえ忘れていた。揺れが始まる直前、ガスコンロに火をつけていたのだが、それも全く忘れていた。

地震が収まってから思い出し、見てみるとガスの供給が止まり、緊急停止になっていたし、ストーブも緊急消火をしてくれていて、本当にありがたいことだとつくづく感謝した次第だ。 

まず言える事は、揺れは徐々に強くなっていったが、その強さがどこまで行くのか、かいもく見当も付かず、何かに掴まって成り行きを見るしかないという状態になるという事だ。何かをしようという意識はどこかに吹っ飛び、倒れもしないであろう冷蔵庫をしっかり掴まえていた。

幸い、私の所はお皿が割れるくらいの被害ですんだが、正直言って何も出来なかった。棚が倒れようが何しようが、それに対処するだけの心の備えが全く出来ていなく、たとえ倒れて来たとしても、呆然と見続けるだけだったと思う。

私の息子はその時まだ寝ていたが、ものすごい地震だと気が付いて、次に、物があちこちから落ちてきても、ベッドで呆然と寝ていていたと言っていた。

その後の事で一番腹が立ったのは、携帯電話も固定電話も全く繋がらなくなったことだ。まずは家族や実家の安否をと思い電話するが、全く連絡が取れず、結局は余震が続く中、車を飛ばして実家に戻らなければならなかった。

しかも丸一日近く、携帯は使い物にならず、この一番大事な時に、次の行動の判断が出来なかった事に、非常に腹が立った。自分が助かれば、次は身内の安否を確かめて、その後に何をするかになってくると思うが、それが出来ないため、外出していた人も家に帰るしかなかったのではないだろうか。

しかも、電車は地震後数時間以上にわたり、完全に停止していたので、困った人は多かったのではないだろうか。テレビやラジオの情報は、あくまでも全体的な情報で、しかもこんなに大変な事が起こったと大げさに誇張して放送していたが、それは当事者としては、ある意味どうでもよく、まずは身内の安否を確認する手段が講じられるべきだと思った。 

率直に言って、国は無駄な予算を極力削って、この様な緊急時の連絡を取り合う事への対応にお金を使ってもらいたい。今後も天災は続くと思うが、電話回線だけは何が何でも守るという姿勢を持ってもらいたいと思った。

連絡さえ付けば、あとは自分たちで何とか出来るものだ。今一度、情報の大切さ、お金の使い道を精査して、主と従を間違えない予算作りをしてもらいたいとつくづく思った次第だ。

準備も何も出来ていなかった私としては、生意気な事は言えない立場だし、補償とか地震後の行政の対応などに何か言うつもりは一切ないが、この電話連絡の事だけは、今後の事もあるので、切にお願いしたいと思っている。
by sakura4987 | 2006-06-23 13:40

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