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◆重税こそが税金無駄遣いの根源


大阪市職員厚遇の背景を考える 大阪大学名誉教授・加地伸行 平成17年4月12日(火) 産経新聞

《市長は住民税を安くせよ》

 天下に恥を曝(さら)した大阪市職員厚遇問題は、数々の珍話を生みだした。

 たとえば、勤続十年以上の教職員に対して五年ごとに五万三千円の旅行券を支給していた。

 冗談ではない。当然の勤務をするだけで旅行券とは。私はかつて国家公務員として三十年勤務したが、そんな話などまったくなかった。

 こうした聞いて呆(あき)れる福利厚生とやらや、でたらめな手当を削減すると大阪市が言いだすと、労組はこう言った。「その案を呑(の)むと組合がもたない」と。何を考えている。だれが労組の存続を頼んだというのか。労組がつぶれても、大阪市民になんの影響もない。

 このようなやりとりのあと、ついに大阪市は百六十六億円強を削り、また約百四十六億円の返還を求め、合わせて三百十二億円強を収入とする十六年度補正予算を組み、市議会で可決した。

 つまり、三百十二億円も無駄遣いしており、しかも大阪市も労組も、それが税金であることをすっかり忘れていたということである。

 往年の大漫才師、アチャコの台詞(せりふ)を借りて言えば、「もうムチャクチャでござりまするがな」。

 この職員厚遇問題における核心は、実は税金問題、具体的に言えば、住民税問題なのである。これを見逃してはならない。

 私は大阪に長年住んでおり、大阪を愛する者ではあるが、住民税が高額であることにいつも抵抗感がある。

 もちろん、住民税を零にしろというわけではないが、三百十二億円も無駄遣いしていたことは、不要な徴税をしていたということではないのか。

 それなら、市長の判断で、今後、住民税を安くすべきである。しかし、そのことについて、大阪市長は一言も触れないのである。これはおかしいではないか。

《重要なのは住民の満足感》

 われわれは働いて所得があると、国が所得税を課す。だいたい所得の一割というところだ。それが決定したあと、地方公共団体、たとえば大阪市が住民税を課す。感じとしては、所得の一割弱か。両税を合わせると、所得のほぼ二割の課税と言っていい。これは高いか。

 『論語』顔淵(がんえん)篇にこういう話がある。

 魯(ろ)国の君主、哀公(あいこう)が孔子の弟子の有若(ゆうじゃく)にたずねた。近ごろ不作で税収が少なく費用不足だ。どうすればよいかと。

 有若は税率を一割になされませと答えた。

 哀公は言った。何を言う、いま税率は二割であって、それでも不足なのに、どうして一割に下げられようかと。

 有若は静かに答えた。もし一割の税によって民の生活が十分なものとなりますならば、君上(くんじょう)(哀公)はいったいだれと不十分と感じられるのでありましょうか。また、もし二割の税のため民の生活が苦しく不十分なものとなりますならば、君上はいったいだれと十分だと喜ぶのでしょうか、と。

 長い経験から生まれた知恵として、また政治の要諦(ようてい)として、課税は一割ぐらいが妥当なのである。二割もともなると重税である。

 住民税がまさにそれだ。所得税を支払ってやれやれというところに重い住民税がかかってくる。ここに抵抗感が生じる。

 それなら、所得に対して大減税することだ。所得税・住民税を合わせて一割の課税とし、所得税・住民税のその配分は国と地方公共団体とで話しあって決めればいい。国の予算も無駄遣いが多い。本気で見直し削減することだ。

 大阪市の職員厚遇問題の核心が、住民税の取りすぎにあるのに、そこから目を外(そ)らさせて、もっぱら大阪市職員のモラルの頽廃(たいはい)に話をもっていこうとしているのが大阪市であり、報道メディアはそれに乗っている。

《今も昔も同じ小役人意識》

 税金にたかってきた大阪市職員は税金泥棒である。ならびに、そういう不要な税金を徴収してきた大阪市はさらに悪質である。

 『大学』(四書の一つ)にこういうことばがある。「其(そ)の 聚斂(しゅうれん)の臣有るよりは、寧(むし)ろ盗臣有れ」と。

 「聚斂」とは重税を課すことで、「聚斂の臣」とは非情な徴税人というイメージ。「盗臣」とは文字どおり公共物を盗む役人、税金をピンはねする泥棒役人。

 すると、大意はこういうことだ。同じ悪役人ではあるが、重税徴収人が出てくるよりも、税金をごま化す小役人のほうが、まだましだ。

 重税徴収と税金泥棒と-役人のすることは昔も今も変わらないと古典は教えている。





※何度も何度も繰り返して言う。「無駄な予算はたくさんある。増税は絶対に反対だ!」
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by sakura4987 | 2006-06-23 13:42

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


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