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◆【社説】W杯の教訓/何が日本に欠けていたのか (世界日報 06/6/27)


 サッカー日本代表のジーコ監督が退任会見し、四年間の任期を終えた。ワールドカップ(W杯)の一次リーグで敗退した日本は、今大会の教訓を生かし、四年後の南アフリカ大会に向け、立て直しが急務だろう。


 ●≪国家の威信を懸けた戦い≫

 現在、W杯は決勝トーナメントに舞台が移った。リーグ戦と違って「負けたら終わり」となるだけに、強豪国同士の国の威信を懸けた戦いはより激しさを増している。ポルトガル―オランダ戦での、四人の退場者さらに計十六枚のイエローカードが乱れ飛んだW杯新記録も、そうした興奮と激しさの反映だろう。もちろん驚嘆するような華麗なプレーも出てこよう。筋書きのないドラマが楽しみだ。

 さて、日本は残念ながら一次リーグで敗退した。一敗一分けの日本は決勝トーナメントに進出するためには、最終戦で優勝候補筆頭のブラジルに最低2点差で勝つことを条件付けられるという、まさに「奇跡」頼みとしか言いようがない、がけっぷちに立たされた。

 だが、ひょっとしたらとか、考えられないことが起こり得るのがサッカーというスポーツの恐ろしさであり、醍醐味でもある。

 かすかに残された希望の灯りは、前半34分のFW玉田選手の先制点で大きく輝きを放ったかに見えた。しかし、それも一瞬だった。ブラジルの怒濤のような攻撃に、あっという間に吹き消されてしまった。4対1の完敗である。

 深刻だったのは、試合内容で世界の舞台では日本サッカーが通じなかったという厳然たる事実だ。勝ち点3を標榜していた初戦の豪州戦では先制しながらも、試合時間残り8分で3点を奪われ、まさかの敗戦を喫した。続くクロアチア戦は引き分けに終わった。

 点を取る形ができるチームに成長させたことは、ジーコ監督の功績と認めていい。ただ、体格など身体能力の欠点を補うだけの体力と精神的強さ、決定力に欠けるFW陣、層の薄い守備陣……と、課題は山積している。また、そうしたテクニカルな課題以上に根本的に日本の代表チームに欠けているのは何かが問われている。

 それはチームが一丸となって世界の舞台で戦い抜くだけの「アイデンティティー」ではないのか。世界は国を代表してその威信を懸けて戦っている。サッカー人口も多く、設備やコーチにも恵まれている大国日本に比べ、こうした環境が不十分な小国が日本を上回るサッカー強国である例が少なくないのはなぜか。

 最強国ブラジルは大国だが、極貧の出身で“ストリート・サッカー”で頭角を現してきたロナウジーニョ選手の例は珍しくない。ブラジル代表が試合前のロッカールームで全員で祈りを捧げていたが、これも全員の気持ちを一つにする上で欠かせぬセレモニーだろう。

 ジーコ監督は「日本に欠けているのはプロフェッショナルだ」と述べたが、これはサッカーのプロ選手としての自覚に加え、国家の威信を懸けて戦う姿勢と理解したい。日本にはそうした「国家意識」が欠けていた。現在の「愛国心」論議に結び付けるつもりはないが、日本の精神的な弱さを考える上で避けて通れない問題だ。

 ●≪アジアのレベル向上図れ≫

 今大会でアジア勢はすべて一次リーグで敗退した。次回南アフリカ大会では、今大会の成績を参考に大陸別の出場枠が決められる。その点でアジアは現在の4・5枠から減らされる可能性が高い。日本のみならずアジア全体でさらなるレベル向上を図っていくことが求められている。
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by sakura4987 | 2006-06-28 10:03

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