◆歯ごたえのない娘の教科書 (産経 06/6/27)
教員 41歳
小学1年の娘が夕食後、宿題で国語教科書の音読をやっていた。とてもよいことだと思ったが、本を見て愕然(がくぜん)とした。
小学校低学年の児童の理解力は大人に及ぶべくもないが、記憶力・暗記力は大人をはるかに凌駕(りょうが)する。
この時期に、近代の名文や古典(和歌や漢詩・漢文など)のさわりだけでも教えるべきであろう。小学生の能力を過小評価しているとしか思えない。
軟らかい食べ物ばかりでは顎(あご)が退化してしまうように、弛緩(しかん)した軟弱な現代文ばかりでは児童の読む力は養えない。
さらに、たいていの現代文は歴史と無縁なものが多いゆえに、自国の歴史に対して興味や関心すら児童は持たない。これでは「国を愛する態度」さえ持ちようがない。
政府は児童に自国への愛と誇りを涵養(かんよう)したいと本気で考えているのであれば、“いの一番”に小学校の国語教科書の内容こそ改めるべきではないか。

