◆理想は3人現実は2人 (世界日報 06/6/29)
「子育てに金掛かる」 厚労省の出生動向調査
「理想は三人だが、子育てにお金が掛かるので二人で我慢」――。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がこのほど発表した「出生動向基本調査」で、妻側のこんな意識が浮かび上がった。
調査は昨年六月、妻が五十歳未満の夫婦約八千組を対象に妻へのアンケート方式で実施。有効回答の中から初婚の妻約六千人分を分析した。五年ごとに行っていたが、国勢調査と比較するため二年早めた。
理想の子供数は平均二・四八人(二○○二年の前回調査二・五六人)、実際に産むつもりの子供数は平均二・一一人(同二・一三人)。理想と現実の差はやや縮まったが、いずれも過去最低となった。
理想の子供数と、産むつもりの子供数との関係では、子供が三人いる夫婦で理想数と予定数が一致。二人以下では理想数の方が多く、四人以上では逆に理想数の方が少なかった。
理想より予定の子供数が少ないと答えたのは千八百二十五人。理由は「子育てや教育にお金が掛かりすぎる」が65%(前回調査62%)とトップだった。また「理想は三人、予定は二人」と答えた夫婦が55%と最も多く、次いで「理想は二人、予定は一人」が20%。