◆中国要人が今年上半期だけでアフリカ十五カ国をめぐる異常事態
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成18年(2006年)7月7日(金曜日)貳
通巻第1503号 特大号
胡錦濤はエジプトなど、温家宝は南ア、李肇星はセネガルなどへ
****************************************
「最近の中国高官のアフリカ歴訪に帯同してくるのはイデオロギー宣伝隊が皆無。殆どがビジネスマンと銀行家だ」とは或るチャイナ専門誌。
胡錦濤主席は四月にブッシュと会談した足で、アフリカへ足を延ばしモロッコ、ナイジェリア、ケニアを訪問した。
とくにナイジェリアの石油鉱区へ40億ドルのほか、中国海洋石油が23億ドル出資して、沿岸部への投資を決めていた。
ケニアでも鉱区漁り、インド洋の海底油田開発に750万ドルの調査費用を支払う。
ついで温家宝首相は、エジプト、ガーナ、コンゴ、アンゴラ、南ア、タンザニア、ウガンダを歴訪した。
アンゴラ海底油田開発にはシノペック(中国石化)が14億ドルの投資を決めた。
エジプトに5000万ドルの経済借款とスエズ北部へ1000万ドルの投資で天然ガスの開発鉱区を得た。
李肇星外相は、これらの隙間にある資源国、ケープベルデ、セナガル、リベリア、リビアを廻った。
とくにリベリアでは500万ドルの無利子借款と2500万ドルの港湾整備援助と引き替えに台湾との断交を迫った。
いまや全アフリカへの中国の投資は400億ドルを突破している(ちなみに日本からの対中援助は累積600億ドル)。
この異常事態をなんとみるか?

