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◆米議員「靖国反対」の虚実 ワシントン 古森義久 (産経 06/7/15)


 インターネットの恩恵のひとつは米国の首都ワシントンでも、日本国内で放映されたテレビ番組がすぐにもみられることである。テレビ番組をアップした特別のサイトで視聴できるわけだ。

 そうしたサイトで靖国参拝の米国側の意見について貴重な情報を得た。小泉純一郎首相の靖国神社参拝に強く反対しているとされてきた米国議会下院国際関係委員長のヘンリー・ハイド議員が「とくに反対しているわけではない」という意味の発言をしていることがわかったのだ。

 その番組は6月29日放映のTBS「ニュース23」だった。この番組は小泉首相が訪米の際に米国議会で演説することにハイド議員が反対する書簡を下院議長あてに送ったという情報を取り上げていた。

 そしてそのなかでハイド議員自身に靖国参拝に関する意見を求め、発言を得ていた。同議員はきわめて聞き取りやすい英語で以下のように述べていた。

 「私は日本の首相が(靖国)神社を訪れるべきではないとは強く思っていません」

 二重否定の文章である。「訪れるべきではない」ことを「思っていない」というさらなる否定なのだから、訪れても構わない、つまり参拝にはとくに反対ではない、という意味となる。

 これこそ重要なニュースだと思った。

 日本国内の靖国参拝反対派の朝日新聞、TBS、自民党の加藤紘一氏、評論家の立花隆氏らが「米国でも靖国反対が多くなってきた」という不正確な主張を展開するときに、ほぼ唯一の金科玉条の論拠としてきたのが「ハイド議員の反対」だった。

 同議員が昨年10月に加藤良三駐米大使あてに、今年4月にデニス・ハスタート下院議長あてに、それぞれ出した書簡で日本の首相の靖国参拝への反対や批判を表明したのだとされていた。

 ただし肝心の書簡を実際に読んだうえでの直接引用の「反対」表明はどこにもみあたらなかった。

 そんなところにTBSが初めてハイド議員本人の靖国参拝に関する言葉を正式のインタビューではないにせよ、報道したのである。そしてその内容が「反対ではない」という意味だったのだ。

 靖国反対派の最大の論拠の「反対」が実は「反対ではない」のだとわかれば、大ニュースのはずである。ところがそうはならなかった。

 報道当事者のTBSが参拝反対の意見を強く打ち出しているのだから、その反対の根拠が崩れたことをニュースにはしにくいのだろう。だがそれだけではなかった。TBSはハイド議員の「反対ではない」という趣旨の発言を正反対の意味に訳したセリフを画面に掲げたのだ。

 「私は日本の首相が靖国神社に行くべきでないと強く思っています」

 これなら確かにハイド議員は首相の靖国参拝に明確に反対したといえよう。だが同議員の元の発言はその意味とはちょうど逆だったのである。だからTBSに誤訳を指摘する抗議が殺到した。

 多数のブログやチャットルームの2ちゃんねるから沸き起こる抗議はものすごく、「捏造(ねつぞう)だ」と糾弾する声も少なくなかったという。

 確かに、「I don’t feel strongly that…」という構文を「I feel strongly that…」という意味に誤訳することなど、中学生の英文和訳でもミスとしてはまず起きない。だから捏造という指摘が起きるわけだ。

 重要な問題の核心となる当事者の発言内容の意味を100%逆転させてしまうという手法は石原慎太郎東京都知事の日韓併合についての発言の歪曲(わいきょく)にも酷似している。

 TBSは2003年秋、同知事の「日韓併合の歴史を100%正当化するつもりはない」という発言を字幕で「100%正当化するつもりだ」と報じた。同知事から非難されたTBSは非を認め、謝罪した。

 ハイド発言についてもTBSは7月5日に「誤訳」を認めた。こうなると従来の「ハイド議員の靖国参拝反対」も、そもそもどこまでが事実でどこからが虚構なのか、わからなくなってくる。

 ハイド議員にはデニス・ハルピン氏という補佐官がいる。同氏は米国外交官などとして韓国の在住が20年ほど、夫人も韓国出身で、歴史問題では強烈な韓国びいき、日本敵視で知られている。

 靖国論議では「ハルピン氏がハイド議員の書簡2通を書き、その内容を韓国マスコミにリークした」という情報が広まっていた。議員本人の了解なしにそんなことができるかどうかは疑問だが、今回のハイド発言を聞くと、そのへんの実態が改めて怪しげにみえてきた。
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by sakura4987 | 2006-07-15 16:23

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