◆民団団長、9月辞職 総連との和解「性急、失敗だった」 (朝日 06/7/21)
http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY200607210614.html
在日本大韓民国民団(民団)の河丙オク(ハ・ビョンオク、「オク」は「金」へんに「玉」)団長は21日、中央執行委員会で「9月15日に総辞職する」と辞意を表明した。
議長や監察委員長ら幹部も9月に辞職する。河団長は委員会後に記者会見し、在日本朝鮮人総連合会(総連)との和解をめぐる組織の混乱について「和解に各地から反対意見が多く出た。性急に進めたのは失敗だった」と説明した。
次期団長選は、10月24日に臨時中央大会を開いて代議員が投票する方式で行う。河団長は「大会で信任を問いたい」と述べ、再任に意欲を示した。
河団長は今年2月就任。5月17日に総連中央本部で初のトップ会談に臨み、半世紀以上対立関係にあった総連と和解する共同声明を発表した。
しかし、地方組織から和解への異論が相次ぎ、今月5日の北朝鮮によるミサイル発射を受けて「白紙撤回」を表明したが、その後も河団長の不信任を求める地方組織などや傘下団体が署名運動を始めるなど、組織の混乱が続いていた。
辞任時期を9月としたことについて河団長は、日本の敗戦による民族解放を祝う8月15日の式典など「やり残した仕事がある」と説明。総連との和解については「またいくらでも機会がある」と意義を強調した。