★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆少子化に悩むシンガポール (世界日報 06/7/23)


お見合いも国家事業で  年間800もの出会いの場提供

 シンガポールの出生率は、晩婚化・非婚化や生活コストの上昇を背景に、一九七五年から二・〇を割り込み始め、二〇〇五年には一・二四にまで低下した。

 このままでは、シンガポールの人口は二五年の三百三十万人をピークに下降線をたどり、六五年には二百七十万人まで減少すると試算されている。
 そこで同国政府は、あの手この手で結婚を奨励し、出産・家族形成を支援する環境づくりに余念がない。


 シンガポールでは一九七〇年代初頭、「子供は二人まで」との人口抑制キャンペーンが行われたこともある。その当時からすれば隔世の感があるが、「二〇四〇年までに人口五百五十万人」を目指すシンガポールは、外国人労働者の受け入れと出生率向上が国の活力維持のための必須条件となっている。

 また日本のような国民皆年金制度がないシンガポールでは年金破綻(はたん)の恐れはないものの、労働力人口減少で税収が減り高齢者対策など社会保障政策が担保できなくなる懸念が残る。

 そこで同国政府は、結婚奨励策を国を挙げて推進中だ。とりわけ最近、効果を挙げてきたのが社会開発局が主催している「お見合いセンター」だ。

 シンガポールではお見合いも国家事業というわけだが、近年、登録会員数が急速に伸びている。会員登録は誰でもというわけにはいかず、大卒の独身者という縛りはあるものの、〇三年に二万五千人だった会員数は翌年には三万二千五百人と二割以上の伸びを示した。

 同センターではカラオケ大会やスポーツイベントなど年間八百ものさまざまな出会いの場を提供することで、国民の関心を集め、制度が浸透してきた。

 中でも静かな人気を維持しているのが図書館でのグループ見合いだ。これは男女それぞれ八人がカップルとなり、それぞれ「哲学」や「レジャー」などの分野から一冊ずつ好きな本を図書館の書棚から選び、その本の選択について批評し合うというものだ。さすがに勉強好きのシンガポーリアンらしい発想の異色見合いだ。

 さらに人気スポットとなっているのがパソコンを使った会員制の見合いだ。

 会員が自分の経歴や趣味、食べ物の好みや理想の相手などを入力し社会開発局が会員の情報をデータベース化する。プライバシー保護のためニックネームでの登録も可能で、写真を含め個人情報をどこまで開示するかは本人の自由だ。

 このデータベースをもとに会員は、自分に合いそうな人を検索したり、コンピューターのマッチメークを通してコンタクトを取りたい相手を選ぶ。

 コンタクトを取る方法はメールやチャット、それに社会開発局の仲介による面会などさまざまだ。出会いのきっかけを簡単に見つけられる方法として人気が高まっている。

 政府がデータベースを管理しているのでトラブルに発展するケースも少ないという。

 〇四年には会員の結婚数は四千人以上を数え、制度が始まった十年間の平均の千人を大幅に上回るようになった。

 国を挙げての少子化対策に取り組むシンガポールでは、日本の公団住宅に当たる住宅開発庁の住宅団地は二十一歳以上の既婚者か結婚予定者にしか購入資格はない。

 政府の補助で価格が安く抑えられ、補助金や低金利での融資などの優遇措置があり、結婚を条件に入居の恩恵が受けられる制度だ。こうした住宅団地の入居を結婚の動機に挙げるカップルも多いのが実情だ。また働く主婦がメードを雇用した場合の所得控除などの対策も講じている。

 さらに出産では子供二人目まで一人に付き政府が二十万円ものボーナスを支給したり、第二子以降の育児への補助金制度も充実している。

 一九六五年の独立当時、目ぼしい産業のなかったシンガポールにとって発展を支える一番の資源は人だっただけに、将来に向けた人材の確保は国の命運を握るものといえる。
[PR]
by sakura4987 | 2006-07-23 13:04

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987