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◆【主張】国語力の劣化 漢字の持つ力を見直そう (産経 06/7/28)


 仏教では怒りはむさぼり、無知と並んで衆生の善心を害する三毒の一つとされる。その怒りは一体どこで生まれるのだろう。

 文化庁の「国語に関する世論調査」によると「怒り心頭に発する」という慣用句を「怒り心頭に達する」と思い込んでいる人が74%以上もいた。これらの人々は怒りの生まれる場所は心頭(心)でなく、人を殴る手や、蹴(け)る足から生まれるとでも思っているのだろうか。

 そう思ってしまいたくなるような国語の惨状である。

 最近の各種調査で国語力の劣化が次々に明らかにされている。国語は単にコミュニケーションの道具だけでなく、思考する手立てであり、知識を積み上げ、情緒を育て、人格を形成するのになくてはならない基本的能力である。それがこのように劣化していることをもっと深刻に受け止めなくてはなるまい。

 劣化の原因は一つではないが、テレビの娯楽番組などを通じて耳によって言葉を覚える機会が増える一方、それに反比例するかのように、文字によって言葉を覚える機会がだんだんと減ってきている実情を映していることは間違いない。

 話し言葉は話された瞬間、即座に消えてしまうので、どうしても記憶するのに曖昧(あいまい)さを伴う。これに引き換え、一字一字に意味を持つ漢字を使った書き言葉は、きちんと言葉の概念を把握しつつ記憶できる特徴がある。

 重複表現や誤用などの意識調査で、「一番最後」や「元旦の夜」という言い方が気にならないと答えた人が相当数いた。

 最後の「最」に“最も”という意味があり、元旦の「旦」は地平線を表す「一」の上に太陽が昇る象形指事文字というような言葉の覚え方をしてきたら、そうした表現のおかしさにすぐ気づくであろう。

 戦後の国語政策は漢字を目の敵にして、漢字のそうした優れた特性をないがしろにしてきたといえる。国語の融解を食い止めるには、今すぐにでも漢字制限のような国語教育はやめるべきだ。漢字力を身に付け、読書し、そこから学ぶことが、はびこる国語の誤用とそれによる思考力の曖昧化を防ぎ止める最も有効な手立てである。


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◆“日本語の乱” 国語世論調査 重複表現「気にしない」過半数 (産経 06/7/27)

怒り心頭に達す→74% 愛想振りまく→48%

 「怒り心頭に達する」という誤った慣用句を使う人が74・2%に達していることが26日、文化庁の「国語に関する世論調査」の結果で分かった。「怒り心頭に発する」と正しく使えるのは14・0%で、5倍の人が間違っていた。

 「従来から」「あとで後悔する」といった重複表現を気にしない人も過半数に達しており、日本語の乱れが懸念されている。

 調査は2~3月、全国16歳以上の男女3652人を対象に面接方式で実施。57・7%にあたる2107人から回答を得た。

 誤用されやすい慣用句について二択でどちらを使うか尋ねたところ、激しく怒ることを意味する「怒り心頭に発する」という正答を選べたのは14・0%しかおらず、74・2%は「怒り心頭に達する」を使用すると答えた。「頭に来る」という類似表現があるため、その連想から「達する」と誤解されているようだ。

 周囲に明るくにこやかな態度を取る意味の慣用句は「愛嬌(あいきょう)を振りまく」が正しいが、正解者は43・9%しかおらず、「愛想を振りまく」(48・3%)の方が上回った。愛嬌と愛想の意味が似ているため混同されているという。

 曖昧(あいまい)な言い方をすることは「言葉を濁す」が正しいが、27・6%は「口を濁す」と回答した。また、我慢できない「腹に据えかねる」という慣用句は、18・2%が「肝に据えかねる」とした。

 また、言葉の意味が重なる重複表現について気になるかどうかを聞いたところ、「従来から」は74・4%、「あとで後悔した」は54・4%、「一番最後」は50・5%が「気にならない」と回答した。

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 ■「敬語」難しい→67% だが使いたい→92%

 国語に関する世論調査では、社会生活を営む上で敬語を使いたい人が92・5%に達しているものの、「難しい」と感じる人が67・6%いることが分かった。

 話し手が聞き手に上品な印象を与えるために使う美化語の「お」の使用をめぐっては、「弁当」に「お」をつけて話すのは女性の4分の3を占めたが、男性は4分の1にとどまっており、男女差もくっきりと表れた。

 文部科学相の諮問機関である文化審議会の国語分科会は現在、敬語の指針を作成しており、今回の調査結果も踏まえて来年2月までに答申する方針だ。

 敬語使用についての考えを聞いたところ、社会生活を営む上で「使いたい」としたのは92・5%で、「使いたくない」の6・2%を大幅に上回った。

 ただ、敬語が難しいと感じたことが「ある」のは67・6%で、「ない」(31・3%)の倍以上に達した。敬語を使う対象(複数回答)では、「年上」が82・7%と最も多く、「目上」「知らない人」「尊敬する人」が50%以上で続いた。

 美化語の「お」をつけるかどうかを15の言葉について聞いたところ、「菓子」「酒」「米」「皿」「弁当」「茶碗(ちゃわん)」は「お」を付ける人が多かった。「酢」(43・1%)と「お酢」(44・8%)は拮抗(きっこう)した。

 男女別に見ると、使用率はすべての言葉で女性の方が男性を上回った。特に、「弁当」「皿」「酒」「米」については、7割以上の女性が「お」を付けて話すが、男性の場合は4割未満で大きな男女差が表れた。

 一方、「菓子」に「お」を付けるのは女性の85・2%、男性の60・1%。唯一、男性の使用率が過半数に達した。

 業務終了時のかけ声を尋ねたところ、目上に「お疲れ様」を使うのが69・2%で「御苦労様」の15・1%を大幅に上回った。目下の人に「お疲れ様」というのは53・4%で「御苦労様」は36・1%。一般的には、目上に対し「御苦労様」を使うのは失礼とされるが、そのマナーが一応は定着していることがうかがえた。
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by sakura4987 | 2006-07-28 17:19

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