◆【断】「韓流」ネットニュース到来 (産経 06/8/1)
オーマイニュース、という、ステキな「新聞」が立ち上がり始めています。
もともと韓国で始まったインターネット上の新聞。一般市民から記者を募り投稿してもらうというのがウリで、あの盧武鉉(ノムヒョン)政権出現の原動力と言われていたとか。
次はニッポンでも、ということでしょう、孫正義のソフトバンクが出資、編集長に鳥越俊太郎を迎えて今月下旬のスタートで準備中。
似たようなネットジャーナリズムの試みはすでにライブドアが手を出して悲惨なことになっているのですが、そこはそれ、何か凡人には計り知れぬ深謀遠慮があるらしく、自信満々です。
看板の鳥越さん以外にも、大手マスコミを退社した元「ジャーナリスト」がいっぱい名を連ね、「日本など韓国以外の国々に、オーマイニュースをモデルとする市民参加のジャーナリズムを作り出す営為は、米ネオコン型のメディアコントロールに抗して、人民による人民の人民による人民のためのジャーナリズムを確立する闘いでもある」(浅野健一同志社大教授)と熱烈応援。
韓国からもすでに人材が送り込まれている様子で、さすが韓国政府が大手マスコミを牽制(けんせい)するため資金支援しているメディアのひとつ、本家オーマイニュース、抜かりがありません。
ネットにもすでにお国柄があります。既存のマスメディアの「反日」「自虐」ぶりを笑い飛ばし、「嫌韓流」を静かに支えてきたわがニッポンのネット世間のリテラシーの前に、どこまでその露骨な「韓流」が通用するか。
いやあ、さぞかしステキな新聞になることでしょう。わくわくします。
(民俗学者・大月隆寛)