◆「気流」係御中 無職 小山田六郎 70歳
戦後まもなく、アメリカは「宣戦布告」なき戦争を仕掛けたわが国を悪とする、自国に都合のよい解釈で埋まっている「真相箱」をメディアに報道させました。
A級戦犯究明作業はその範囲でしかないといいなくもないと思います。「真相箱」が本当に真相を伝えているか、その究明が必要です。
しかしもっと優先することがあるのではないでしょうか。
一歩間違えばわが国もその犠牲になっていたに違いない欧米の植民地化政策、日露戦争後主としてアメリカに湧き上がった黄禍論、中国の対日戦争を煽ったソ連のコミンテルン活動、等など、明治維新後のわが国を取り巻く厳しい当時の世界状況をきちんと精査しておくことは何より優先することです。
次の作業として読売新聞が是非実施されることを期待します。
真のA級戦犯が確定したとして、その人たちだけに責任を負わせ何時までも悪のレッテルを貼りつづけることに違和感を覚えます。
周知のとおり、東条元首相は、獄中で、
千々に裂くともおよばじな
栄えしみ世を落せし罪は
と心情を詠んでいます。
東条元首相を始めとして死刑になった「戦犯」の方々は自国に対する自分の非を認めて潔く刑を受けました。
また、日本人の死生観は「衆生悉皆成仏」です。この尊い精神文化は維持したいものです。