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◆“資源の元栓”を押さえたカザフスタンの大いなる野望



http://book.shinchosha.co.jp/foresight/new/topic_01.html
ジャーナリスト 名越健郎 Nagoshi Kenro

豊富なエネルギー資源を狙って米欧中露そして日本の「カザフ詣で」が続く。
“要衝”にあって世界の資源戦略を左右しうるいま、ナザルバエフ大統領は何を思うのか――


>>本誌8ページ

[モスクワ発] 「カザフスタンを制した者がユーラシアと世界を制する」――。英国の地政学の大家、マッキンダー(一八六一―一九四七年)の地政学論を地で行くかのように、ユーラシア大陸の中枢に位置し、エネルギーや戦略資源の豊富なカザフが、二十一世紀の大国間グレートゲームの争点になろうとしている。
 マッキンダーによれば、人類の歴史は「海洋国家」と「陸上国家」の闘争の歴史であり、いずれ海洋国家が衰退し、陸上国家が優勢になる。ユーラシア大陸内部で海洋国の軍艦が遡行できない地域は大陸国家の聖域であり、この「ハートランド」を制した国が覇権を握るという。だとすれば、カザフこそハートランドかもしれない。
 旧ソ連軍参謀本部はマッキンダーの地政学を正統なテーゼとして信奉した。ソ連邦崩壊後、ハートランド争奪戦は宙に浮いたままだったが、原油価格が高騰したこの一、二年、米中露、欧州連合(EU)、インド、日本などを巻き込んだカザフへの求愛合戦が顕著だ。
 中央アジア五カ国はソ連解体でほぼ同程度の貧しい経済水準で出発したが、今日カザフの一人当たり国内総生産(GDP)は二千七百ドル。五百ドル前後に低迷する他の諸国から突出している。外貨準備高も増え、債務国から債権国に転換した。それもこれも資源価格高騰の恩恵である。
 カザフの産油量は現在、日量百三十万バレルながら、カスピ海油田の開発成功で二〇一〇年には同二百万バレル、一五年には三百万バレルに達し、世界十位内入りする見通し。ロシアが産油量の半分以上を国内消費に回しているのに対し、カザフは大半を輸出に回せるのが強みだ。確認石油埋蔵量は世界の三・三%、天然ガスは同一・七%だが、未開発鉱区が多く、開発次第でさらに増えるだろう。
 他の戦略資源も豊富で、ウラン埋蔵量はオーストラリアに続いて世界二位、クロム埋蔵量も二位、チタンは三位、亜鉛は五位。中国やインドの新規原発建設を受け、ウランの国際価格もこの六年間で六倍に急騰した。資源依存型経済ながら、レアメタルが豊富な点で中東産油国より戦略的価値が高い。
 建築家・黒川紀章氏の都市計画案に基づき開発が進む北部の新首都アスタナや南部の商都アルマトイは、新しい高層ビルが林立し、活気にあふれている。カザフのビジネスマンが颯爽と行き交い、ウズベク人やタジク人など周辺諸国の出稼ぎ労働者が建設現場で働く。資源がなく、貧困にあえぐ隣国・ウズベキスタンは、カザフの人口の一・八倍ながら、「中央アジアの盟主」の座を奪われたことに嫉妬が強いようだ。
 カザフではソ連時代の一九八九年からヌルスルタン・ナザルバエフ大統領(六六)の長期独裁政治が続いており、同大統領は昨年十二月の大統領選で九一%の得票で四選を決めた。大統領の任期は七年で、計二十三年の長期政権が可能。野党統一候補のトゥヤクバイ前下院議長の得票は六%にすぎず、ウクライナ、グルジアなどで続いた民衆革命は起きなかった。
 だが、選挙を監視した欧州安保協力機構(OSCE)は「選挙運動規制や開票・集計の不正があり、国際的な民主選挙の基準に達していない」と酷評した。
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by sakura4987 | 2006-08-23 15:14

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