◆中越共同プレス発表、経済中心に蜜月関係を強調 (中国情報局 06/8/25)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0825&f=politics_0825_002.shtml
中国とベトナムは24日、北京市内で共同プレス発表を行った。中国を訪問しているベトナム共産党のノン・ドク・マイン総書記と胡錦涛・総書記(国家主席)などとの会談における合意事項をまとめたもの。資源エネルギー分野を中心に協力を推進することを表明し、両国関係を「良き隣人、良き友、良き同志、良きパートナー」と形容するなど、中越の結束を強調する内容が目立つ。
■経済分野で協力関係を推進
ノン・ドク・マイン総書記は22日から中国を訪問し、胡錦涛中国共産党総書記(国家主席)、呉邦国・全国人民代表大会常務委員会委員長、温家宝・首相、賈慶林・全国政治協商会議主席と個別に会談した。
共同プレス発表で中越双方は、「改革開放」と「ドイモイ」という社会主義体制の中で進められている改革が大きな成果を収めていることを互いに、高く評価した。
双方は、近年における両国の共産党及び両国の関係の発展について満足している考えを示した。双方は「長期的安定、未来志向、善隣友好、前面協力」という方針と「良き隣人、良き友、良き同志、良きパートナー」という精神を継続させ、トップレベルの相互訪問の伝統を維持する。
経済に関しては、2010年における貿易総額を100億ドルにするという目標を前倒しで実現できるよう努力する。また、インフラ建設、製造業、人的資源の開発、エネルギー、鉱産品加工などの分野で両国の企業が長期的に協力することを支持する。
また、双方は「中越両国政府経済技術協力協定」と「中国進出口銀行がベトナム・カンファ火力発電第1期30万キロワットガス火力発電プロジェクトに対して借款を提供する協定」に署名した。
■国境跨ぐ海底資源は共同開発
陸上の国境線には遅くとも2008年末までに境界を示すプレートを設置する。また、管理のための文書を作成する。
北部湾に関しては、漁業協力協定が実施され両国海軍が巡視活動を行っている現状を評価する。
更に北部湾の両国海域を跨いだ石油天然ガス田の探査及びその他の分野における協力を加速させる。また、北部湾外の海域においても、双方は共同開発のための協議を積極的に進める。
南沙諸島を含む南海問題に関しては、交渉を継続する。南海問題は共同で安定を維持し、積極的に共同開発を行うための交渉を進め、適切な協力モデルと協力海域を模索していく。
ノン・ドク・マイン総書記は、中国共産党主席・国家主席である胡錦涛氏及び中国共産党、中国政府、中国人民の熱烈かつ友好的な接待に心からの感謝の意を表明し、ベトナムで開催される第14回アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議に胡錦涛中国共産党主席・国家主席を招待することを申し出た。
胡錦涛中国共産党主席・国家主席は、喜んでこの申し出を受けることを表明した。(編集担当:如月隼人)