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◆中央アジアのカザフ、トルクメン 資源背景に独自外交


 (産経 06/9/8)


中央アジアの資金供給ルート

 中央アジアの独裁的な国家トルクメニスタンとカザフスタンが、その豊富なエネルギー資源で独自外交を展開し、注目を集めている。

 これに対し、世界一のエネルギー超大国を目指すロシアは、かつて旧ソ連圏にあった両国への影響力の保持に躍起だ。

 中国や欧米諸国などとも良好な関係を築く両国のしたたかな外交手腕は、欧米が覇権を競った中央アジアに新たな時代の到来を予感させている。

 ロシアがいま最も関心を抱くのが、世界第3位とされる天然ガス埋蔵量を誇るトルクメニスタンだ。世界の約3分の1の天然ガス埋蔵量で第1位のロシアと合わせれば、世界を牛耳る巨大な「ガス帝国」を築くことができるためだ。

 しかし、トルクメニスタンのニヤゾフ大統領は、今年6月末、ロシア国営天然ガス独占企業体ガスプロムに対し、ガスの引き取り価格を倍増しない限り、9月からロシアへの天然ガス供給を停止すると通告。両国は交渉の結果、5日、現在の輸出価格の2倍弱となる1000立方メートル当たり100ドルで妥結した。

 契約は、同国がロシアを経由せずに天然ガスを中国に運ぶことが可能となるパイプラインが完成する2009年まで有効だが、天然ガス価格が急上昇すれば、再び価格見直し交渉が必要となることも考えられる。

 それでもロシアは「西部戦線で敗北しないため東部戦線で大きく譲歩した」(国営ロシア通信)という。まず、中国がトルクメニスタンやカザフスタンなど、カスピ海へ通じる中央アジア諸国への攻勢を強め、欧州への輸出を独占するガスプロム支配が揺らぐ危険が出てきたことがある。

 次いで、ロシアを迂回(うかい)して中央アジアからカスピ海海底を経由し、欧州につながるガスパイプライン建設計画が、予定を前倒しして進んでいることもある。パイプライン建設誘致でポーランドは、建設費の50億ドルを捻出(ねんしゅつ)するため、米軍のミサイル防衛関連施設の建設許可を出すことも検討しているという。

 ただこれで、ロシア経由でガスを購入する欧州や、ウクライナでのガス価格も引き上げられるのは必至の情勢で、ロシアとウクライナの間の「ガス紛争」再燃の火種ができた形だ。

 一方、世界最大の産油国サウジアラビア以上の石油埋蔵量があるともいわれるカザフスタンも、中露両国や欧米諸国を、てんびんにかける外交を展開しており、今後、「エネルギーのシルクロードが中央アジアに誕生する日がくる」と予測する専門家も出ている。
by sakura4987 | 2006-09-09 07:57

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