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◆情報収集衛星3基目 10日打ち上げ 安定軌道へ正念場



 (産経 06/9/8)

 ■H2Aロケット 3年前の失敗教訓に

 日本の安全保障と危機管理を目的とする情報収集衛星の光学2号機が10日、種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Aロケット10号機で打ち上げられる。

 北朝鮮による弾道ミサイル乱射などで東アジアの緊張が高まるなかでの重要な打ち上げだ。国産主力ロケットのH2Aとしては、今回が10機目。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)にとっては、3年前の6号機の失敗から立ち直り、衛星打ち上げを安定軌道に乗せるための大きな節目になる。


≪テポドン≫

 情報収集衛星は、平成10年夏に北朝鮮が発射したテポドンが日本列島を飛び越えたことがきっかけで、導入が決まった。

 高性能の望遠鏡とデジタルカメラの機能を備えた光学衛星と、夜間や悪天候時にも地上の様子を把握できるレーダー衛星のペアで運用され、政府は地上のどの地点でも1日1回監視できる4基体制を目指している。

 光学1号とレーダー1号は15年3月に打ち上げられたが、同年11月に同じペアの衛星2基を搭載したH2A6号機は打ち上げに失敗。地上の定点監視が2日に1回しかできない状態が続いている。

 衛星2基を同時に失ったことを教訓に、今回からは1基ずつの打ち上げとなる。衛星を1基に絞ることで、軌道投入の精度を上げ、燃料の節約と衛星の長寿命化につなげる狙いもある。今回と来年初めに予定されるレーダー2号の打ち上げがともに成功して、ようやく4基体制が確立する。


≪性能向上≫

 内閣官房内閣衛星情報センターによると、現在運用中の衛星2基は、これまでのところ順調で「軌道投入が正確だったため、設計寿命の5年を超えてしばらくは運用できそうだ」という。

 ただし、衛星の能力に関しては、安全保障や危機管理で求められるレベルには達していないのが現実だ。今年7月5日に北朝鮮がテポドン2号などを発射した際、政府はほとんどの情報を米国から得るしかなかった。

 光学衛星は1号機、2号機とも解像度1メートル。地上にある1メートルの物体を識別できる能力で「車だとトラックか乗用車かを見分けられるレベル」だという。この性能は米国の民間衛星でも実現されているほか、韓国が7月に打ち上げた多目的衛星「アリラン2号」でも達成されている。

 米国の早期警戒衛星は、解像度10センチのレベルを達成しているとされており、日本はまだ遠く及ばない。

 内閣官房は平成21年度に打ち上げる後継の光学3号機で、解像度を60センチ程度に上げる方針だ。


≪再挑戦≫

 過去9回のH2A打ち上げで、ロケット側の欠陥による唯一の失敗が情報収集衛星を搭載した6号機だっただけに、JAXAにとっては、同じ積み荷で2度の失敗は許されない。

 7号機以降の3回連続成功で、信頼を着実に回復。民間移管と衛星打ち上げ市場への参入のためにも、10号機で成功率90%に乗せることは絶対条件だ。

 日本の宇宙開発で、同じ型のロケットを10回打ち上げるのは、H2Aが初めて。これまでは技術が熟成する前に、新型機に移行した。ロケット開発では、最初の10回は初期不良が多く、1~2回の失敗がつきものといわれる。欧米やロシアのロケットは、10回以降に成功を重ねた例が多い。

 10号機の打ち上げは、H2Aの信頼性を世界にアピールするうえでも正念場。JAXAの立川敬二理事長は「搭載する衛星についてはあまり意識せずに、着実に打ち上げたい」と話している。







◆【主張】情報収集衛星 国の安全は自前の技術で (産経 06/9/8)

 日本の情報収集衛星を搭載したH2Aロケット10号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから10日、打ち上げられる。

 同衛星として3基目となる今回の「光学衛星」は、普通のカメラと同じ可視光線で地上の物体を撮影するタイプだ。この衛星とペアをなす「レーダー衛星」が来年の早い時期に打ち上げられると、政府が計画していた「4基体制」がようやく確立する。

 今回の光学衛星が北極と南極の上を通る軌道に乗ると、地球上のどの地点も1日1回、撮影できる。宇宙航空研究開発機構には、ぜひとも打ち上げを成功させてもらいたい。

 本来なら4基体制は、今から3年前に完成していたはずだった。H2Aロケットの欠陥が原因で、打ち上げに失敗し、2衛星を同時に失った苦い過去がある。

 北朝鮮は7月にテポドン2号などの弾道ミサイルを連射した。これから核実験を行うという可能性もささやかれている。非常に危険な動向だ。

 こうした脅威に対し、日本の安全を確保するためにも、情報収集衛星のシステムは必要である。

 4基体制に移行すれば、昼夜を問わず、撮影の空白日は解消される。次の技術課題は、得られる画像の精度の向上だ。画質に限界があると十分な解析が進まない。不足分を欧米の商業衛星からの購入で補うことも可能だが、国家の安全保障にかかわる問題だ。自前の確固たる手段を目指したい。

 10回目の打ち上げとなるH2Aロケットにも注目する。日本のロケット開発史上、主力ロケットの打ち上げが10回続くのは、初めてである。

 ロケットは、同一機種の打ち上げを続けることで問題点が洗い出され、技術が成熟に向かう。そうしてロケットの信頼性が増していく。

 それに対して日本の場合は、新技術への挑戦を重視して、次々新たな機種の開発に手を染めてきた。それが裏目に出て、世界で通用するロケットが育たなかったと指摘されている。

 H2Aは世界の打ち上げ市場への参入を目指すロケットだ。来年からは完全な民間ベースに移行する。10号機が上がれば、成功率も90%に上昇する。この点からも失敗は許されない。確実な打ち上げを期待する。
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by sakura4987 | 2006-09-09 08:04

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