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◆【主張】最後のM5 固体ロケットの技術保て (産経 06/9/24)


 太陽の表面温度は6000度である。にもかかわらず、太陽を包む希薄な大気層・コロナは数百万度という超高温状態だ。どのような仕組みで、これほどの加熱が行われているのだろうか。

 現代天文学の大きな謎のひとつである、こうした不思議を解明するための太陽観測衛星「ひので」(ソーラーB)を搭載したM5ロケット7号機が鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から23日早朝の大空に打ち上げられた。

 太陽は地球の生命の源であるだけでなく、大きな爆発現象(フレア)が起きると、その影響で人工衛星が故障したり、通信障害が起きたりする。太陽と人間活動は、現代においてより密接な関係を持つようになっている。

 ひのでは、太陽への理解をさらに深め、成果を社会に還元するという役目を負っている。データは世界の科学者や研究機関に送られて、磁気嵐の発生などを予測する宇宙天気予報の精度向上にも役立てられる。

 ひのでは、太陽同期極軌道という軌道に乗って1年のうちの8カ月間を、昼夜の境界線上で飛び続ける。

 夜を迎えることがないこの軌道からは、太陽の活動を連続的に観測できる。それに加えて、望遠鏡が昼と夜の温度差による微妙な膨張・収縮を受けずに済むので、世界最高の観測精度が維持される。日米英の国際協力で開発した最新鋭の望遠鏡だ。

 予定通りに進めば、11月末ごろから観測が始まる。太陽のどんな素顔を届けてくるか、楽しみだ。

 ひのでを軌道に乗せたM5は、固体燃料を使うタイプとしては世界一の性能を持つ機種である。ペンシルロケットから出発した純国産ロケットだ。しかし、今回の7号機で最後となる。

 M5廃止の背景には、同機で科学衛星を打ち上げてきた宇宙科学研究所が宇宙開発事業団と統合され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)になった事情がある。事業団のH2Aロケットと比べて、M5は割高であったのだ。

 JAXAはM5の後継で、小型の固体ロケットを開発するとしているが、実用性と信頼性の高さが必要だ。

 小惑星イトカワに到達した「はやぶさ」など、科学衛星による宇宙研究は日本のお家芸である。ポストM5においても、その伝統は保持したい。
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by sakura4987 | 2006-09-24 07:35

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