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◆[YS―11引退]「次世代国産機が飛ぶ日は来るか」 (読売社説 06/10/9)

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061008ig91.htm

 唯一の国産旅客機「YS―11」が、国内定期便から引退した。次世代の“日の丸旅客機”が飛ぶ日は来るだろうか。

 日本は戦前、零戦など、世界的な名航空機を開発したが、戦後7年間は航空機の製造を禁止されていた。解禁後、官民が協力して開発したのが、近距離航空機のYS―11だった。

 初飛行は1962年で、65年に定期便に就航した。計182機が製造され、国内だけでなく、北米、中東、アフリカなどの海外でも販売された。

 だが、航空機の大型化やハイテク化の流れに取り残され、航空会社は相次ぎ、新機材に替えた。国内では、日本エアコミューターが、九州などでYS―11を運航していたが、先月末に定期便から姿を消した。一つの時代の終わりである。

 YS―11の教訓は大きい。性能は良かったが、営業が弱く、目標まで売れなかった。製造会社は360億円の累積赤字を残し、73年に製造を中止した。以後、日本企業は下請けにとどまっている。

 現在、世界では、100座席以上の大型機は、米ボーイングと欧エアバスが2強となり、100席以下は、カナダとブラジル企業が勢力を伸ばしている。

 再チャレンジしようと、政府と三菱重工業など民間企業は、次世代の国産旅客機の製造を検討中だ。政府の新経済成長戦略にも、その構想を盛り込んだ。

 計画では、市場の急成長が期待できる座席数70~90クラスに狙いを絞り、環境に配慮した低燃費小型機を製造する。

 総開発費用は1200億円を見込み、来年度末までに商業化のメドが立てば、本格的な開発に着手して、2012年度の運航開始を目指す、としている。

 羽田空港が09年度に拡張されると、発着枠が増え、国内航空会社の中小型機の需要は拡大する。アジアなど海外での航空機の需要拡大も有望だ。

 ビジネス機会を生かそうと、チャレンジ精神を持つのは悪くない。

 だが、事業化に向け、課題は多い。

 財政難の中で、国は巨額の開発資金を支出できない。民間企業だけで、リスクを負うことも難しい。国費のほか、多数の企業から出資を募り、特別目的会社方式で開発資金を調達する案がある。真剣に検討し、実現できないか。

 開発に成功したとしても、なお問題は残る。採算ベースに乗る販売機数は約350機とされ、国内外でそれを売り切る営業力が重要になる。

 関連企業が多い航空機産業が成長すれば、日本の製造業全体の競争力を底上げできる。YS―11の教訓を生かして、開発促進に知恵を絞ってほしい。
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by sakura4987 | 2006-10-11 12:52

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