◆総連系劇団の使用許可へ 岡山地裁が処分取り消し (東京 06/10/24)
岡山県倉敷市が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の金剛山歌劇団(東京)に対する市民会館の使用許可を取り消した問題で、岡山地裁は24日、使用許可取り消し処分の執行停止を認める決定をした。市は抗告しない方針で、同劇団の公演は予定通り26日に行われる予定。
市は13日、北朝鮮の核実験実施で右翼団体の妨害が予想されることなどから、使用許可の取り消しを決定。公演実行委員会が処分取り消しを求め提訴、執行停止を申し立てていた。
決定文は、使用中止が認められるのは、警察の警備などがあっても混乱が防止できない場合に限るとして、市の決定について「特別な事情があると認めることは困難」と判断した。
実行委は「当然の決定で安心した」とコメントした。
市には、この使用許可取り消し決定後、376件の意見が寄せられたが、うち370件は市に批判的な意見だったという。