◆ベトナムの人口は毎年省一つ分増加 (VIET-JO 06/10/31)
人口社会問題研究院院長であるグエン・ディン・クー博士によると、ベトナムの人口は2005年の段階で世界13位の8312万人で、年平均約100万人あまりのペースで増加を続けているという。
これは毎年中規模の省一つ分の人口が増えているのと同じである。
また、クー博士はベトナムの人口の特徴として国民の平均年齢は若いものの高齢化への過渡期にあること、男児偏重の出生傾向が見られること、都市と農村の人口密度の格差が大きいことなどを指摘した。
人口移動については北部から南部へというかつての風潮に変わって農村から都市、国内から海外という流れが定着しつつあるが、それでも人口の約80%以上が都市に住んでいる先進各国と比較すると都市生活者の割合が26.3%に過ぎないベトナムが"農村国"から脱却するのはまだ先だと考えられている。
このほか、人口調査関連の留意すべき点として、青少年の体格の小ささや全体の教育レベルや労働者の技術レベルの低さが挙げられるが、クー博士が最も懸念すべき事柄としたのは堕胎問題、中絶手術の割合の高さである。
特に青少年の中絶が多く、個人の健康のみならず国の将来にとって大きな不安材料となっている。