◆ソウルからヨボセヨ 新聞絶読? (産経 06/11/11)
韓国の盧武鉉政権と新聞の不仲が新局面(?)を迎えている。
盧政権は政府批判の先頭に立っている朝鮮日報や東亜日報など有力紙とは取材、インタビュー拒否などで激しい対立を続けてきたが、今度は夕刊紙の文化日報に対する購読拒否が「また言論弾圧か?」と話題になっている。題して“絶読”事件。
問題の発端は大統領官邸当局が官邸に配達されている文化日報のうち約六十部の購読を突然、取り消したことだ。理由が面白く、文化日報に連載されている小説「強い男」の内容がワイセツなため、女性職員などが購読拒否を決めたというのだ。
確かにこの小説は韓国の新聞には珍しくセックス描写があまりに具体的で、新聞倫理委員会などからしばしば注意を受けるほどポルノチックだ。
それだけサラリーマンなど男性読者には人気があるのだが、だからといって大統領官邸が集団購読拒否というのは大げさだ。
そこで出てくるのが最近、反政府的論調が目立つ同紙に対するからめ手の“圧力”ではないかという疑惑説。
青瓦台側は「言論弾圧とはとんでもない。一部職員の間で読みたくないという声が出た結果」と当然、否定しているが、日ごろ気に食わない内外の新聞に報復やイジメをやっているので疑惑の目で見られやすい(?)。