◆イラン大統領「核技術、来春に完成」 (日経 06/11/15)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061114AT2M1402Z14112006.html
イランのアハマディネジャド大統領は14日、テヘランで記者会見し、イランの核開発について「核燃料サイクル技術を完全にマスターしつつある」と強調した。また来年3月までに核開発の新たな進展を祝う式典を開催する計画があると明らかにした。
中間選挙で敗北したブッシュ米政権に対してはイラン敵視政策の変更と対話を呼びかけ、米国民向けに近く、イランの政策や立場を説明するメッセージを送ると表明した。
大統領は式典やメッセージについて、具体的な内容は明らかにしなかった。国連安全保障理事会に対イラン制裁発動を求めるブッシュ政権の動揺を誘い、安保理決議を拒否して核開発を推進する狙いとみられる。
大統領はウラン濃縮に必要な遠心分離機の設置数について「(商業生産に必要な)6万基が究極の目標だ」と指摘した。
核開発の進展に強気の見通しを示したが、328基の遠心分離機で少量のウラン濃縮実験を進めている現状では、核燃料サイクル全体を来年3月に完成させるのは困難だとみられている。