◆漁獲削減、監視強化が焦点 クロマグロ保存会合始まる (北海道 06/11/18)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?
&d=20061118&j=0044&k=200611176659
大西洋や地中海のマグロの資源を管理する国際機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会」の年次会合が17日、クロアチアで始まった。会合は26日までで、最高級トロとして日本で大量に消費されているクロマグロ(本マグロ)について、各国の漁獲枠削減や監視体制の強化で合意できるかが焦点となる。
クロマグロは乱獲による資源減少が深刻化。資源状況を調査した科学委員会は、資源維持のためには漁獲枠を大幅に削減する必要があるとの勧告を出している。
漁獲規制が守られていないことが問題になっており、2006年の全体の漁獲枠3万2000トンに対し2万トン以上の不正漁業が横行しているとの指摘もある。
日本の現在の漁獲枠は約2800トンと全体の1割弱だが、同委員会が管理する大西洋と地中海からは05年で約3万トンを輸入、世界でも最大の消費国となっている。全体の漁獲量が減れば価格への影響は必至だ。
水産庁は、不正漁業を野放しにすれば持続的なクロマグロ漁業ができなくなると懸念。「自国の漁獲枠を守りつつ、資源管理強化での合意を目指す」(幹部)としている。同委員会には日本など42カ国・地域が加盟している。