◆障害者権利条約が成立 国連総会、全会一致で採択 (東京 06/12/13)
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006121301000838.html
国連総会本会議は13日、障害者に対する差別を禁じ、社会参加を促進する「障害者権利条約」を全会一致で採択、同条約は成立した。
障害者を対象にした人権条約は初めてで、世界人口の約1割、約6億5000万人(国連推計)とされる障害者の権利拡大に寄与しそうだ。20カ国が批准した時点で発効する。発効は2008年ごろになる見通し。
条約は前文と本文50条から成り、障害者が「すべての人権や基本的自由を完全かつ平等に享受」できる環境を確保するのが目的。こうした目的を達成するため「すべての適当な立法、行政措置」を講じるよう締約国に求めている。
具体的には(1)障害者の移動を促進するため建物や道路、交通機関における障害物の除去(2)教育における機会平等の確保(3)就職や昇進面での差別禁止-などが盛り込まれている。