◆なぜ日本町で「南京行事」 事前説明なく会場側困惑 (産経 06/12/09)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/30958/
●北加日本文化コミュニティーセンター(JCCCNC)
メール:jcccnc@jcccnc.org
●在サンフランシスコ日本国総領事館
http://www.cgjsf.org/jp/m01_08.htm
Tel: 0011(415)777-3533
FAX: 0011(415) 974-3660
◆南京陥落追悼行事 サンフランシスコ会場 「なぜ日本町で…」困惑
1937年12月の南京陥落を被害者の視点から記念する追悼行事「南京祭」が、サンフランシスコでの会場を、これまでのチャイナタウンから場所を移し、今年は日本町(ジャパン・タウン)で9日、開かれることがわかった。
会場使用申請の段階では、主催団体の性格などについて明確な説明がなかったといい、会場を提供する北加日本文化コミュニティーセンター(JCCCNC)側は、困惑の表情だ。
9日の南京祭は、華僑団体の「世界抗日戦争史実維護連合会」をはじめ、サンフランシスコ・ベイエリアの市民団体が主催。「祭」とは追悼行事の意味。
行事の案内状によると、スティーブ・ウエストリー州会計監査官らがスピーチを行うほか、史実認定について批判の多い「レイプ・オブ・南京」の作者の中国系米国人、故アイリス・チャン氏を記念した論文コンテストの発表会なども行われる。
関係者によると、会場の使用をめぐっては、当初、本来の主催団体の頭文字を並べた略称を団体名として、許可申請が出された。このため、施設を管理するJCCCNC側は団体の性格を把握しないまま許可したという。
その後、イベントの性格が判明し、JCCCNC側は代替の場所を用意した上で変更を打診したが、イベント主催者側は法的な正当性を主張し、場所変更の受け入れを拒否したという。
JCCCNC運営評議会のカズ・マニワ会長は、「センターがこのイベントを後援しているということはない。われわれは、イベントに賛成でも反対でもない。単にスペースを貸すだけで、内容については関知していない」と述べるとともに、日系人社会の間では、このイベントは話題に上っておらず、関心もほとんどないと付け加えた。
サンフランシスコの「南京祭」は、昨年はチャイナタウンの会場で開かれており、当時の資料では、「南京大虐殺の犠牲者を追悼するとともに、アイリス・チャン氏をたたえる」とイベントの目的が説明されている。
また、日本政府に対し、「国家としての謝罪」や「侵略の犠牲者への補償」「客観的で正確な教科書の使用など、戦争の歴史を正しく伝えるための努力の義務付け」などを要求するよう、呼びかけている。
南京事件をめぐっては、「レイプ・オブ・南京」の内容を踏まえたとされる米映画「南京」(仮題)が制作されるなど、70周年を迎える来年に向け、さまざまな動きが活発化する可能性がある。
産経新聞は世界抗日戦争史実維護連合会に対し、日本町に会場を移した意図などについてコメントを求めたが、回答は得られていない。