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◆男女平等条例の改廃を実現/千葉県市川市議会議員 高安紘一氏に聞く (世界日報 06/12/16)


「ジェンダー」一掃し、性差尊重
過激なフェミニストに打撃/条例抜本改正は全国初
教育の復活に連携を/大切な家族の絆と先祖崇拝

 千葉県市川市議会は六日、全国的に弊害が起きているジェンダー思想を盛り込んだ現行条例を廃止し、家庭での父母の役割など男女の特性を尊重する「男女共同参画社会基本条例案」を可決した。ジェンダーフリー条例とも言うべき条例を改廃したのは全国でも初めて。新条例成立の立役者である高安紘一市議に改廃劇の内幕を聞いた。

(政治部・小松勝彦)

 ――四年前に全会一致で成立した条例を改廃した理由は。

 これまでの「市男女平等条例」には、生物学的な性差とは別に、ジェンダーという男女の役割を固定的にとらえる社会的、文化的に培われてきた性差があって、これにより女性は男性によって差別されてきたとして、男らしさ女らしさ、父性母性といった性差を排除すべきだとするジェンダー思想があからさまに盛り込まれていました。

 条文には、「男は仕事、女は家庭」といった役割意識の解消、また、学校でのジェンダーにとらわれない教育の実施、男女混合名簿の採用を明記し、子供を産むか否かの決定は女の権利だとする「性と生殖に関する健康と権利」を強調しています。さらに、市や事業者などに対して、積極的格差是正措置を講じさせる強制力を含んでいました。

 ところが、ジェンダー思想による問題が特に教育現場で全国的に噴出しました。このため自民党が立ち上げた「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト」には「男女同室着替え」「男女混合名簿」「男女騎馬戦」、さらに過激な性教育など、三千五百二十件もの問題事例が寄せられたことはマスコミでも報じられました。

 例えば、小泉純一郎元首相が国会で「(過激な性教育が)こんなにひどいとは思わなかった」と驚いた横浜市の小学校で使用された副読本は、私も見ましたが本当にひどいものです。女性上位での性交の絵が描かれていて、接合部を拡大描写、また性器の各部の名称が記されているんです。これを小学三年で教えていた。表紙には「家庭には持ち帰るな」とある。親に内緒でいわば他人の子供にそんなことまで教えるのは教育権の乱用です。こうした実態を知り私は、市川市はとんでもない条例を制定してしまったと悩みました。

 ――ジェンダーの一掃には強い抵抗がありました。

 妻が「あなたは動きだすまでいつも時間がかかるじゃない?じっくり研究してみたら」と励まし、背中を押してくれたんです。それで同志の議員に勉強会を提案し、あるべき男女共同参画社会の姿を模索しました。

 学校の現状も調査しました。市内には自民党が明らかにした極端な事例はなかったものの、男女混合名簿、男女混合騎馬戦の事例は確認できました。ジェンダーという概念は、文化的につくられた性差を徹底して排除しようとするもので、騎馬戦は男がやるものという規定を外すから男女一緒に騎馬戦をやらせるし、学校に交じりの風景をつくるためといって男女ごちゃ混ぜの名簿を作るわけです。

 私たちは勉強会を重ね、ジェンダーフリーの本質が分かるに従って、「大変な条例を作って、市民や子供たちを間違った方向に感化してしまった」と改めて痛感、どんどん勉強会に熱が入り一年半も続けました。そして、ジェンダーはフェミニストやコミュニストらの過激な論者の思想、概念装置であり、極めて戦略的、恣意(しい)的に全国に普及させていることがはっきりした。それで条例の一部修正では不十分と判断、現行条例を廃止し、行き過ぎた性差を否定するジェンダーの概念を一掃した条例案の策定を決意したのです。

 しかし、反対派による各議員への攻勢は厳しかった。でも、同志議員の結束は最後まで揺るがなかったんです。これが勝因です。

 ――ジェンダー思想にはコミュニズムが潜んでいるということですか。

 ジェンダー論者は、男女の性差を否定する半面、個人の人権を強調します。彼らにかかると、「基本的人権の尊重」が「個人的人権の尊重」にすり替わってしまうんです。ところが、憲法では基本的人権の尊重はうたわれていますが、個人的人権という文言はないのです。

 日本人は古来、家庭をとても大切にしてきました。子供には父母がいて、さらに祖父母がいてと、綿々と保ってきた一系を尊んできた。この連続性が重要です。ところが、連続性を破壊しないと日本の体制は崩れないから、ジェンダーという概念装置をつくった者たちは、社会的文化的につくられたとするもう一つの性差をつくり上げ、この性差が女性差別の原因となっているとし、「個人」を強調するのです。

 私たちは、知らず知らずにその概念の中に誘い込まれてみて初めて、ジェンダーの背後に日本の国体を根底から破壊しようとするコミュニズムが潜んでいることを悟りました。彼らは頑強な国家を亡ぼすため内側から崩そうとしています。これはロシア革命に類似しています。レーニンやスターリンが国家体制を暴力で破壊しましたが、ジェンダー論者はジェンダーという概念装置で、日本古来の固い家族の絆(きずな)や先祖崇拝を破壊、国家の崩壊をもくろんでいるのです。

 ――とりわけ教育に強い関心を持っていますね。

 私の家は両親と姉妹が教員の教育一家でしたが、反日教組の教職員組合である日教連に所属していた姉妹は、共産主義に基づく日教組運動の全盛に「これでは日本はだめになる」と嘆きながら教員を辞めてしまった。そんなことで学校教育に特に関心を持っていた私は、市議に当選以来、学校視察を続けてきました。昭和五十八年の初当選後、さっそく学校現場を視察しようとしたら学校教育部長と校長会会長がやって来て、「視察はしないでくれ」と言うんです。

 いぶかしく思いながらも学校を巡ってみると、ある校長は独り作業着で側溝を掃除している。汗を流しながら焼却炉でゴミを燃やしていた校長もいました。私の恩師が校長をしている小学校では、校長自らお茶を入れてくれた。「校長なんて名ばかりで小使いよ」と嘆いていました。

 ある校長に至っては「学校では教職員みんなで決めたことをみんなでやっている」という。校長は仕切る立場なのに、指示系統がめちゃくちゃ。私が「それじゃまるっきり共産主義だ」と指摘すると、驚くべきことに「そうです。私は共産主義者です」と臆面(おくめん)もなく答えるんです。私は教育現場の理不尽に愕然(がくぜん)としました。

 日教組は、「孔孟思想」、すなわち長幼の序、親や家族の絆を大事にする日本の伝統、文化を破壊してきたのです。

 ――新条例の特色は。

 現在、いじめが原因の子供の自殺が多発し重大な社会問題になっています。これは女性が家庭から出ることを推奨し、専業主婦がさげすまれる社会的風潮がつくられていることに大きな要因があるとみています。つまり空洞化した家庭の中に子供が取り残され、犠牲になっているんです。

 新条例では「性差の尊重」と共に「家庭の尊重」を重視し、「父性、母性の役割の重要性」を強調しました。あえて「専業主婦を否定することなく、現実に家庭を支えている主婦を、家族が互いに協力し、支援する」という文言を盛り込んでもいます。

 また、ジェンダーフリー教育を排し、「思春期の性別に配慮した教育」「発達段階に応じて適切に行われる性教育」を実現すべきだとしています。もちろん性別を理由とする差別のない社会の実現も強調しています。

 ――新条例案が可決されたことの意義は。

 三つの意義があります。一つには、日本の歴史と文化、宗教観を否定し、性差を否定する過激な思想を排除する。次に、思想的背景があるものを学校教育で子供に刷り込むことを防ぐ。そして、過激な条例に対する良識ある人々の公正な判断を促す――ということです。

 千葉県の市川市で起こったこの運動が、有識者ならびに男女共同参画の現状に関心を持つ方々にどのように伝わるのかは想像に及びませんが、条例案が通ったと喜ぶばかりではいけないと自らに言い聞かせています。これが特に教育現場においてどう反映していくかを検証していくことが今後の重要な課題です。

 ――今後、どのような取り組みを予定していますか。

 千葉県内の市町村の自民系首長、議員から成る地方議員連絡協議会(議連)というものがありますが、私は幹事長を務めています。今回条例が成立したことで、県内の他の市町村議会でも同様の条例制定を目指すことを、議連に諮ることで会長との間で合意しています。

 また今回条例案提出に当たり、北海道の旭川など全国から激励のメッセージが多数寄せられました。こんなことはいまだかつてなかった。これをまとめて広報誌を作成し、大多数の良識ある声なき声、サイレント・マジョリティーに伝えていくつもりです。私は今後とも、戦前世代、すなわち経験を積んだ人生の達人たちと連携しながら、かつて教わった日本の本家本元の良き思想、教育の復活に力を尽くしたいと思っています。


 たかやす・こういち 昭和13(1938)年、千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。58年、市川市議会議員初当選。総務委員長、市議会議長、関東議長会副会長、全国議長会理事を歴任。現在、
by sakura4987 | 2006-12-16 11:09

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