◆中国スパイ対策などで要員急増と、豪州国内情報機関 (CNN 06/12/28)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200612280030.html
オーストラリアの地元紙、オーストラリアンは28日、中国人情報機関要員の流入増加やイスラム過激派の脅威に対抗するため、国内情報機関、ASIOの外国語専門スタッフの人員を2004年以降、倍増させたと報じた。中国語要員などが対象。消息筋の情報として伝えた。
司法当局は2001年9月の米同時多発テロ後、ASIOは要員募集を拡大していることを認め、現在の人員数は2001年時点と比べ、倍の1200人に達した事実を明らかにした。
オーストラリアン紙は、04年以降だけで外国語要員88人が新規に雇用されたと報じ、ASIO全体のスタッフは2011年までに1800人以上にする計画だとしている。
ASIOは国内で防諜、妨害工作、テロ監視に当たる組織。豪州にはこのほか、対外情報機関のASISがある。
同紙は、政府筋の情報として、過去10年間、中国情報機関要員の浸透が目立つとも指摘。外交官や会社員との名目で活動していると伝えた。豪州駐在の中国大使館は、豪メディアによるこの種の報道を過去に否定してきた。
イスラム過激派対策で、同紙は、ASIOはアラビア語が堪能な人材の確保に手間取っているとも伝えた。