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◆凜とした日本人忘れまい 家族の絆の大切さ再認識を (産経 07/1/1)



 平成19年の元旦、津々浦々で家族団欒(だんらん)や一族再会の幸せを久しぶりにかみしめた家庭も少なくないことだろう。

 伝統や風習、歳事や儀式が年ごとにうすれ行く今日、正月は日本人にとってお盆と並び家族団欒の光景が辛うじて似合わしい機会なのかもしれない。なぜなら家庭こそ社会の基礎単位であり、国づくりの基盤であろうから。

 だが、いまその根元は空洞化し、揺らぎ始めている。思えばいじめによる子供たちの自殺が相次ぎ、後を絶たない飲酒運転のために幼児は犠牲となり、親による児童虐待も頻発し、さらには親子間殺人さえ一度ならず起きた。

 日本人と日本の社会を支えてきた倫理や道徳、伝統、克己心といったものは、どうなってしまったのだろう。

 新年にあらためて思うのは、日本の家族や家庭は大丈夫なのか、こうした負の連鎖を断ち切るために明るい家族や家庭を復権させ、その価値をいまこそ見直すべきではないかということである。


 ≪■日本は「子供の楽園」≫

 かつて日本は「子供の楽園」と表現された。最初にそう表現したのは江戸末期に来日した英国の外交官オルコックだった。以来、訪日欧米人たちはこの表現を愛用してきたと『逝(ゆ)きし世の面影』(渡辺京二氏著)が紹介している。

 《●世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない》(大森貝塚の発見者モース)

 《●日本の子供はけっしておびえから嘘(うそ)を言ったり、誤ちを隠したりしません。青天白日のごとく、嬉(うれ)しいことも悲しいことも隠さず父や母に話し、一緒に喜んだり癒やしてもらったりするのです》(英国公使夫人のフレイザー)

 決して大昔のことではないこれら目撃談に、まさに「逝きし世」と現代人の多くは隔世の感を覚えるほかないだろう。愛らしく、その上礼節も備えた子供たちは一体どこへ消えたのだろうと問う渡辺氏は、続けてこう書いている。

 《●しかしそれはこの子たちを心から可愛(かわい)がり、この子たちをそのように育てた親たちがどこへ消えたのかと問うことと同じだ。…この国の家庭生活が、どこへ消えたのかと問うこととひとしい》

 子供ではない。問題は親、大人たちなのである。子は親の鏡である。

 8日、ニューヨークの国連本部で映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」が特別上映される。小品ながら心に残る家族愛のドキュメンタリーである。

 ブッシュ米大統領が横田早紀江さんとの面会を「もっとも感動的な出来事の一つ」と語り、日本人を感激させたことはまだ記憶に新しい。横田夫妻、そして家族会の足跡は、厚い壁に風穴を少しずつ開けていく道程そのものである。

 おだやかだが、非道を絶対に許さぬ凛とした美しい日本人がそこにあった。

 国家犯罪の拉致とは違うが、いじめや虐待、引きこもりも、迂遠(うえん)ではあっても家族という絆(きずな)の再生抜きには始まらないのではないかと映画は感じさせる。

 一つ印象的なシーンがあった。横田早紀江さんらの街頭での呼びかけに当初、人々が冷淡なことだ。ビラを無視するどころか手で払いのける通行人さえいる。その場面に、拉致被害者5人が帰国した平成14年10月、皇后陛下がお誕生日に文書で回答されたお言葉が重なる。

 《●何故(なぜ)私たち皆が、自分たち共同社会の出来事として、この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことができません》


 ≪■「共同体意識」再生を≫

 隣人を思いやり、苦悩を分かち合う共同体意識の再生も、いまほど求められている時代はない。家族は社会や国づくりの一番の基礎にある。家庭と共同体の再生こそ日本再生へのカギではないか。

 その意味で改正教育基本法の成立は価値ある重要な一歩といえる。

 前文には新たに「公共の精神の尊重」や「伝統の継承・新しい文化の創造」が加筆され、新条項「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」が追加された。

 また第10条「家庭教育」には冒頭、現行法にはない父母らの第一義的責任が明記された。

 復古主義とか反動との批判は的外れである。当然のことばかりで、なぜ半世紀以上も改められなかったのかむしろ不思議なくらいだ。

 教育基本法も憲法同様、人類の普遍的価値や個の尊重を強調するあまり、結果として無国籍化と個の肥大や暴走を招いたと言わざるをえない。

 平成19年、日本を取り巻く内外の環境は一段と厳しさを増すだろう。

 北朝鮮のミサイル・核の脅威はますます深刻化し、中国はいよいよ強大化するだろう。内にあっても少子高齢化は予想を超えて進行しているし、財政事情の早急な好転も望めない。

 だが近現代史を振り返れば、日本は存亡の危機を一度ならず乗り越えてきたことが分かる。そしてその底流には、いつも家族の固い絆があった。

 欧米列強による植民地化の魔手を回避し、近代化のモデルを提供した。日露戦争での勝利は、アジアはじめ非欧米諸国をどれほど勇気づけたことか。さらには壊滅的な被害を受けた先の大戦からの短時日での復活は、世界における戦後復興のモデルであり続けている。

 史上前例のない少子高齢化も日本はモデルたることを目指すべきだ。なぜなら東アジアには韓国、香港など日本以上の少子高齢化の国や地域があるからだ。

 その上で、この1年をもう一度《世界で一等可愛い子供》(『逝きし世の面影』から引用)たちの笑い声がはじけるような日本にしたい。
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by sakura4987 | 2007-01-01 13:46

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