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◆家庭再建は結婚観構築から-宮城 二郎 (世界日報 07/1/11)



離婚減少へ真剣な対応を

≪■二つの大きな壁≫

 モラルの崩壊を食い止めるため、家庭の再建を叫ぶ声が高まっている。改正された教育基本法に、「家庭教育」の項目が盛り込まれたのはその端的な現れだ。

 メディアも親殺し、子殺しなどの陰惨な事件が起きる度に「家族の絆(きずな)」の大切さを強調する。今年は「家族」が日本の社会情勢を占うキーワードになるだろう。

 「個人」ばかりに重きを置いて、精神的な退廃をもたらした戦後の価値観を反省し、「公」の精神を復興させようとする時、個人と公を繋(つな)ぐ家庭の役割が重要視されるのは当然だろう。

 しかし、「家族の絆」を言うのは簡単だが、家庭の再建の流れを本格的なものにするには、乗り越えなければならない大きな壁がある。

 その第一は、結婚観の見直しだ。「両性の合意」のみが強調される現在の結婚観は、個人や自由に偏重した戦後の価値観を代表するもので、この結婚観を見直し、新しい結婚観が構築されなければ、家庭の再建は遠い夜空の星を手でつかむようなものだ。

 個人の尊厳と両性の平等を重要理念とする戦後憲法で「家制度」は否定されたとしても、結婚が家族の絆を過去から未来に繋ぐものである事実に変わりはない。逆に言えば、家族の絆が弱くなったのはこの結婚観が曖昧(あいまい)となったからだろう。

 いじめによる子供の自殺が続くと、しばしば命の尊さが強調される。しかし、その命の誕生につながる結婚の価値について語られることがないのも不思議なことだ。

 家庭の再建が社会の重要課題となっている今、「両性の合意」(男女の愛情)を土台としながら、命の誕生や家族の絆とを調和させた新しい結婚観の構築は避けては通れない課題だろう。

 そしてもう一つ、私が家庭の再建は難しいと考えるのは、「離婚を減らそう」とはっきり訴える政治家や識者がほとんどいないからだ。

 昨年一年間の離婚件数は二十六万組近い。過去最多だった二〇〇二年の二十九万二千組より減ったとは言え、二十年前のほぼ倍の数で、離婚経験者はどんどん増えている。

 平成十七年版『国民生活白書』は「離婚に対して、特に女性の抵抗感は薄れてきていると考えられ、それが離婚の実態にも現れてきている」と指摘した。「バツイチ」という言葉は、離婚の後ろめたさをすっかり取り払ってしまっている。

≪■子供の心に傷も≫

 離婚に対する抵抗感が薄くなったのは、個人や自由に偏った戦後の価値観の影響だ。その価値観を反省するのなら、当然離婚の増加に対する反省も行われなければならないが、それが避けられているのである。

 結婚観が曖昧になってしまったことに加えて、女性の権利拡大を目指して離婚のハードルを低くしようとするフェミニストや、離婚経験者に気兼ねしているからなのだろうか。

 知人の中に離婚経験者がいない人を探すのが難しくなった時代なのだから、「離婚をしてはいけない」と言いにくい空気が社会に広がっている。

 しかし、離婚そのものが子供の心を傷つけるだけでなく、離婚と関係深い児童虐待が深刻化していることを考えると、離婚を減らすことは喫緊の課題である。

 新しい結婚観を構築し、離婚を減らす――。この課題に真っ正面から取り組まない限り、家庭の再建は暗闇の中を彷徨(ほうこう)するようなものだろう。
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by sakura4987 | 2007-01-12 14:54

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