◆1人当たりGDP、世界14位に後退=貯蓄率は過去最低
-05年度国民経済計算 (時事 07/1/12)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2007011200927
内閣府は12日、日本経済の決算に相当する2005年度国民経済計算を発表した。
ドル換算した国民1人当たりの名目GDP(国内総生産)を世界各国と比較すると、成長率が相対的に低かったことやユーロ高の影響により、04年の11位から14位に後退した。
GDP総額は米国に次ぐ第2位を維持したが、1人当たりの比較ではフィンランドやオーストリアなどに抜かれた。両国はユーロを採用しており、ユーロ高がドル換算のGDPをかさ上げした形。
家計の所得から税金や社会保障費を引いた可処分所得は、04年度比0.7%増の290兆3000億円。
一方で所得に占める貯蓄の割合を示す貯蓄率は、8年連続低下の3.1%と過去最低を更新した。
所得の増加や株価上昇に伴って消費が伸びた上、定年を迎えて貯蓄を取り崩す人が増えたためとみられる。