◆「21世紀の戦場」宇宙に走る緊張(上) (朝鮮日報 07/1/29)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/29/20070129000053.html
米国と中国が台湾海峡上空を挟んで人工衛星とミサイルの競争を繰り広げ、両国の月探査戦略も火花を散らしている。さらに、月探査競争にはロシアとインドも参入する様相を見せている。
■米中の宇宙戦争勃発
香港時事週刊誌『亜洲週刊』最新号は28日、台湾海峡上空で繰り広げられている米中の競争を紹介した。
同誌によれば、米国は中国最新鋭の戦闘機「殲-10」の実戦配備に対抗し、来月からF-22を沖縄と極東地域に配置することにしたという。
さらに来月には、有事の際の台湾海峡での軍事的対応をも含む「南西諸島防衛問題」について日本と協議する予定だ。
米国はさらに一歩進み、先端ミサイル開発への支援や人工衛星の共同打ち上げなどにより、台湾との関係を従来の「準軍事同盟」から「軍事同盟」に高め、中国に圧力をかける方針だ。
米軍は昨年、台湾海軍と「華南4号」衛星を共同で打ち上げ、今年も人工衛星7基を追加で打ち上げることにしている。これは、台湾ミサイルの中国本土に対する精密打撃能力を高めるという構想に基づくものだ。
一方、中国もこれに対抗し、ロシアの宇宙軍事戦争関連書籍を翻訳して理論武装するなど、宇宙戦争関連の研究を本格化させていると『亜洲週刊』誌は伝えた。
中国軍事科学院アジア太平洋弁公室の姚雲祝上校(准将級)は27日、「宇宙にスーパーパワーが出現するとすれば、絶対に一つだけにはならないだろう」と述べ、米国に対して挑戦する意志を明らかにした。
なお、米中両国が宇宙を先占しようとする最も大きな理由は、偵察・監視に欠かせない自国の人工衛星を保護し、敵の人工衛星を無力化させるためだ。
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◆「21世紀の戦場」宇宙に走る緊張(下) (朝鮮日報 07/1/29)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/29/20070129000054.html
■熱気を帯びる月探査競争
米時事週刊誌『ニューズウィーク』は28日、「30年余り沈静化していた“月競争”が再び始まった」と報じた。
まず、ロシアの「復活」が目を引いている。2010年には5つのロボット型探査船を月に送り、12年までには月に研究基地を建設する計画を立て、伝統的に米国の先を行くロケット推進剤分野の開発にも力を注いでいる。
またロシア議会は昨年、宇宙関連予算を33%も増額した。
中国は今年4月、中国初の月探査衛星「嫦娥1号」を打ち上げ、10年までに無人探査船を月に着陸させることを目標としている。
さらに、機能を大きく向上させた人工衛星運搬ロケット(直径5メートル)を6年から8年以内に開発する計画を最近発表し、5年から15年以内に有人月面着陸など、5大事業を完成する「221工程」も推進している。
インドも数日前、宇宙カプセルの打ち上げ・回収に成功したのに続き、14年までに有人宇宙船を打ち上げる計画を推進している。
ところで、こうした中国とロシアの月探査の狙いは、月での「ヘリウム3」採取にある。
地球にほとんど存在しないものの、月には豊富に存在するヘリウム同位元素は、核融合用のクリーン・エネルギーとして期待を集めてきた物質だ。
『ニューズウィーク』は「長い間、多くの科学者らが月からヘリウム3を持ってくることを望んでいたが、(技術・費用の問題により)計画が立てられることすらなかった。だが、今や中国とロシアはその一線を越えた」と報じた。

