◆イスラム諸国、国連での同性愛権利組織に対する「協議資格」付与に反対
(ゲイジャパン 07/2/8)
http://gayjapannews.com/news2007/news16.htm
CanWestNews Serviceが1日伝えたところによると、カナダは、国連での同性愛者に対する“差別の様態”に警告を表明した。国連の委員会が、ケベック州の同性愛団体に対し、協議資格申請を拒否したことが発端にある。
イスラム諸国は、ケベック・ゲイ・レズビアン連合(Coalition gaie et lesbienne du Quebec)による協議資格申請に反対票を投じた。協議資格を認められたNGOは、国連で開かれる会議への出席、関連事項に関する発言・提案などを行うことができる。
イスラム諸国は、ケベック・ゲイ・レズビアン連合への協議資格申請に反対票を投じた理由について明らかにしていない。
イスラム圏の多くの国々は、同性愛というライフスタイルはイスラム社会には存在しないと主張し、国連での同性愛者の権利向上に対し長期にわたり反発している。
国連カナダ政府代表のネル・スチュワート氏は、協議資格に関する投票を行ったNGO委員会(国連加盟国中19カ国から構成)に対し、「ケベック・ゲイ・レズビアン連合による協議資格申請が、何の説明もなしに拒否されたことは非常に残念。カナダは、国連のあり方として、包括的であることを強く望む」と話した。
その上でスチュワート政府代表は、ケベック・ゲイ・レズビアン連合がカナダ国内で認知された、しっかりとした活動組織であることを説明し、「国連の議論の場において、市民社会に存在する多様な有権者を代表する正当なNGOが意見を表明する平等な機会を確保することは、重要」と加えた。
今回ケベック・ゲイ・レズビアン連合の協議資格を審査したのは、国連加盟国中54の国から構成される経済社会理事会(ECOSOC)の機関であるNGO委員会。
同委員会は、開発と文化に関する事項について活動する団体から提出される協議資格申請を審査する。
ECOSOCは手続き上、NGO委員会の決定を審査しなければならないため、今回の決定についても理事会が再審査を行うことになる。
昨年12月、インターナショナル・ゲイ・アンド・レズビアン・アソシエーション・ヨーロッパ(ILGA-Europe)をはじめとするLGBT人権NGO3団体が協議資格を与えられた際は、NGO委員会が下した「申請を認めない」との決定を、ECOSOCが審議と投票の結果、覆している。
ケベック・ゲイ・レズビアン連合への協議資格申請に反対票を投じたのは、エジプト、ギニア、パキスタン、カタール、スーダン、ブルンティ、中国、ロシア。
賛成は、イギリス、コロンビア、イスラエル、ペルー、ルーマニア、アメリカ。
アンゴラ、インド、トルコは棄権。カナダは委員会のメンバーではない。
スチュワート氏は、国連における同性愛者の権利活動に反対するイスラム諸国主導の動きが、協議資格を審査する委員会に長く拡がっていることを懸念し、「私たちは、委員会により示された差別的姿勢を遺憾に思っている」と述べた。
ケベック・ゲイ・レズビアン連合のイヴァン・ラポワント代表は、投票前に行われたNGO委員会との面接について、「エジプト代表が、私に向かって、エジプトには同性愛者はいないので、同性愛者に関する問題はないと話した」と伝えた。(翻訳・編集-山下梓、ほそみ)

