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◆【紙面批評】学習院大学名誉教授・藤竹暁 核心衝いた「公私」の垣根喪失



 (産経 07/8/12)

 8月4日の「産経抄」に共感した。亡くなった阿久悠さんは家で仕事をした。パジャマのまま作詞をするのだが、子供が学校から帰ってくる時間には、きちんとした服に着替えて、机に向かっていた。父親の仕事は「公」である。「晴れ着」で仕事をしている姿を見せたかったと、照れくさそうに話していたという。


 「産経抄」は「日本の社会で今、その『公私』を分ける垣根が急速に失われつつある」と書いている。今回の参院選では、「事務所費の問題など、公私混同の最たるものである。閣僚の相次ぐ『失言』にしても、自らの『公』の立場をわきまえておれば、口から出るはずもない『私語』のようなものだった」。参院選での国民の批判の多くは、「そうした政治家の『私』の部分に向けられた。政策や政治姿勢といった『公』の部分ではなかった」。



 「産経抄」は核心を衝いている。国民は安倍政権の評価を、政策や実績で下したのではなかった。国民を無視した政治家の身勝手でいい加減な姿勢に「ノー」と言ったのである。結果は民主党の大勝に終わったが、国民がこの評価軸を持ち続ける限り、民主党をはじめ野党にも、やがて厳しい判定を下すにちがいない。政治家は人間としても信頼でき、嘘偽りのない言動が問われている。



 7月31日の産経国際面は、各国の反応を伝えた。ロンドンからの木村記者の報告は、タイムズが社説で「日本が首相や政権の交代ではなく、腐敗した派閥政治など政治文化を変えなければ、『国際社会の影響力を失う』と述べ、中国や韓国にも後れをとることになると警告した」と伝えた。安倍政権が参院選で民意の支持をえられなかったのは、政治文化の改革が進まないために、安倍首相の唱える「美しい国」が、実態のない、浮いた言葉となってしまったからである。



 同じく31日、黒澤記者がコラム「ベルリン物語」で、「他者をうならせる言葉を」と題して、横田めぐみさん拉致事件をテーマにした映画「めぐみ」がベルリンで上映された際、高野駐独日本大使は終わると足早に会場から去ったことにふれ、ドイツ人の参加者の一人が「わが駐日大使なら間違いなくスピーチする」と述べたことを書き、「欧米は自己主張することが当たり前で、堂々と意見を開陳しなければ、相手にされない厳しさがある」のに、どうして日本大使はスピーチをしなかったのかと不満を述べていた。



 「公」とは何か、自らの職務は何であるのかを把握して、発言し、行動する、志と使命感にあふれた政治家や官僚があまりにも少ないことは、嘆かわしいことだ。美しいのは上滑りする言葉だけという現状は、あまりにも情けない。
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by sakura4987 | 2007-08-25 15:11

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