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◆ソウル・黒田勝弘 8月の韓国は何か切ない (産経 07/8/18)




 1980年代の初め、筆者は韓国で『韓国人あなたは何者か』という2巻の評論集を出版したことがある。韓国での日常生活体験や政治、社会情勢などについてあれこれ分析、批評したもので、そこには当然、日韓比較文化論的な内容が多く含まれていた。



 当時としては日本人の韓国批評は珍しく、結構売れて話題になった。読者から賛否の感想文もたくさん寄せられた。その中にカナダ在住の医者という韓国人男性から長文の手紙があり、「韓国の現状について日本人からあれこれいわれるのは気にくわない、日本人が過去のことを忘れて何だ!」などと、かなり厳しい反論と不満、非難が書かれていた。



 その時の感想は、批判や反論の内容よりも「祖国を捨て外国に移住した韓国人の祖国への不思議な感情」というものだった。端的にいえば「そんなに祖国や祖国の人たちに関心と愛情があるのなら、なぜ祖国でがんばらないのか。外国に住んでいて何だ」と思った。筆者としてはひどく批判、非難されたため若干、「売り言葉に買い言葉」的な気持ちがあったかもしれない。



 ただ、もし自分がそういう海外移民者で外国にいて日本での外国人の日本批判を耳にしたとしても、自分は祖国の現状に責任を負っていないという“負い目”から、そういう反論みたいなことはしないだろうと思った。



 最近、米国で活発な慰安婦問題に接しながら、なぜか20年以上前のことを思い出したのだ。



 というのは、慰安婦問題で米議会に向け日本非難の決議案を執拗(しつよう)に推進してきた中心は在米韓国人たちだったからだ。韓国マスコミはこの間、そのことを米国発で詳細にそして誇らしげに伝えてきた。



 たとえば韓国マスコミのあるワシントン特派員は「誇るべき在米同胞たち」と題する長文のコラムで「慰安婦決議案を通過させた主人公は米議員たちではなく韓国人同胞だった」「数百万ドルのロビー資金をばらまいて決議案を阻止しようとした日本政府を屈服させたのは、1ドル、2ドルと集めた同胞たちの献金だった」とその活動ぶりをたたえ、さらにニューヨーク韓国人有権者センター所長の話として「とくに運動に参加した韓国人2、3世たちが大きな力と自信感を得たことはこの上ない収穫」と伝えている(韓国日報、6日付)。



 米国在住の2、3世を含む在米韓国人たちが、米国社会で日本非難に情熱を注ぐその心理とはどういうものだろうか。



 昔、韓国を支配した日本への怒り? 同胞である元慰安婦への同情? 国際的人権感覚? 女権拡大?



 ソウルで韓国人識者を含めいろいろ聞いてみた中で、最も説得力があるように思えたのは「移民者たちの愛国補償心理」というものだった。



 誰でも祖国を離れれば祖国への関心と愛情はつのる。そして米国移民のように米国の主流社会になかなか溶け込めない場合はとくにそうだ。しかも一方では祖国を捨ててきたという心理的な負い目がある。そこから彼らはことのほか祖国への愛情確認に飢えることになるというのだ。



 その際、今回の慰安婦問題のような反日テーマはその“飢え”を癒やしてくれる絶好の素材になるというのだ。韓国では今でも日本非難は愛国者の証しになっているではないか。



 したがって日本非難つまり反日は、祖国を離れた韓国人にとっては「祖国を離れていても(あるいは祖国を捨てたといわれても)自分は愛国者である」と満足感を得られるテーマなのだ。そして日本非難活動は祖国で「誇らしい愛国同胞」として称賛される。移民者たちは祖国を捨てて(?)はいても、祖国から評価され、祖国とつながることができるのだ。



 今年は日本支配から解放されて62年になる。韓国人の大多数は大統領以下、1945年以降の生まれだ。それでも依然、日本、日本、日本だ。在米韓国人でさえ米国で“日本”を非難することで存在確認をしようとし、それがまた「誇らしい」ことだという。



 日本人記者としては慰安婦問題をはじめエンドレスで続く“過去”がらみの反日にはうんざりで不愉快だが、その一方で「韓国人にとって“日本”はまだそんなに重要な存在なのか」と“切ない感じ”がしてならない。



 慰安婦問題では、韓国政府は民間の要請を受けた「慰安婦記念館」を、ソウル南方の独立記念館の敷地内に建設するという。あの壮大な独立記念館には「わが民族は日本支配に対しいかに立派に戦ったか」という“誇り”が展示されているのだが、そこに「慰安婦記念館」はどういう展示内容で建てられるのだろうか。
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by sakura4987 | 2007-08-25 15:34

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