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◆日の丸ジェットの賭け 三菱重工業の小型ジェット機は世界の空を翔けるか



 (日経BP 07/8/22)

 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070820/132535/


 日本の航空機産業は、敗戦後の航空機生産全面禁止令によって壊滅した。それからというもの、その再生は日本の実業界の夢だった。 



 夢の実現に最も近い所にあるのが、三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所大江工場だ。かつて、“ゼロファイター”の名で知られる零式艦上戦闘機を生産していたことで知られる聖地である。三菱重工業は、この工場に何十億ドルもの資金を投入。現在、米ボーイング(BA)の新型機「787ドリームライナー」向けに炭素繊維を使用した主翼などを製造している。 



 そして、来春──。すべてが計画通りに進めば、この最新鋭の工場で70~90席の次世代小型ジェット旅客機「MRJ」(ミツビシ・リージョナル・ジェット)の製造が始まる。 



≪■技術大国ニッポンの意地?≫


 MRJの持つ象徴的意味合いは極めて大きい。日本はソニー(SNE)やトヨタ自動車(TM)といった世界に冠たる企業を輩出しているが、その技術とものづくりの力を国産商用航空機の分野で発揮していない。世界の大型航空機市場は欧米企業の寡占状態にあり、小型のリージョナルジェット市場はカナダのボンバルディア・エアロスペースとブラジルのエンブラエル(ERJ)の2大巨頭が牛耳っている。 


 今こそ三菱が航空機市場に打って出る時だとの声は日本国内でも大きい。既に主要航空機メーカーに部品供給を行っており、その品質には定評がある。ボーイングも、三菱の狙いが小型機分野にとどまっている限りは参入を妨害することはないだろう。それどころか、ボーイングの世界的販売サービス網を使わせてもよいとまで言っている。三菱にとっては大幅な経費節減になる。
 


 リージョナルジェット機は日本の思惑にも合致する。「単通路の小型ジェット機は航空機市場の70%以上を占めており、今後も長年にわたり高い需要が見込まれる」と、米市場調査会社のフロスト&サリバンは見る。 



 アジア諸国はさらに豊かになり、航空機利用者が増え、燃費の良い新型機への切り替えが進む。世界の航空会社の保有航空機の数は今後20年で5000機は増えるというのが三菱重工の推定だ。MRJの需要を見極めるため、今年6月のパリ国際航空宇宙ショーに客室の実物大模型を初めて持ち込み、約30社の見込み客にお披露目した。三菱によれば、手応えは上々だったという。 



 長年、MRJの展望は明るいとは言い難かった。政治的支援がなかなか得られず、専門家からは三菱が自力で開発資金を調達できるかどうか疑問視する声も上がっていた。だが、ここ数カ月間で中国の小型機製造計画に危機感を募らせた日本政府は、総額10億ドルに上ると見られるMRJの開発費のうち3分の1を助成する方針に転換した。 



≪■日本、中国、ロシア──空中戦を制するのはどこか≫


 滑り出しは順調である。だが、採算ラインに乗る事業規模を達成するには、その3倍近い金額が必要となるだろうとアナリストは見ている。 



 加えて三菱は厳しい競争にさらされている。MRJの就航開始が予定されている2012年頃までには、中国航空工業(AVIC)やロシアのスホーイもそれぞれ独自の航空機を投入しているだろう。大きく水をあけられて市場第4位、第5位に甘んじるのであれば「参入する意味がない」と、航空アナリストで作家の杉浦一機氏は言う。 



 だが、日本が一丸となって商用航空機事業を最優先に位置づけて取り組めば、おそらく問題の克服は可能だ。日本航空や全日本空輸から大口の注文が入ることが期待できるかもしれない。400機の受注を確保することが、30億ドルの総事業費を回収するための条件だ。万事がうまくいけば、2020年までには日本の悲願である新事業が利益を生み始めているだろう。
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by sakura4987 | 2007-08-25 15:44

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