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◆東京裁判・パール判事の攻防に迫り



       “冬の時代”ドキュメンタリーに面目保ったNHK特集

 (世界日報 07/8/23)


≪■法廷の舞台裏を再現≫


 敗戦から六十二年。民放各社は戦争にまつわる本格的な番組を用意しない中、NHKは今年も多くの関連番組を制作していた。ただ、ご存じの通りNHKのこれまでの“戦争物”は偏向がひどく、物議を醸してきたものだ。



 だが十四日夜のNHKスペシャル「パール判事は何を問いかけたのか~東京裁判 知られざる攻防~」は、二年半にわたる東京裁判(極東国際軍事裁判)をめぐって、法廷の舞台裏で繰り広げられた判事たちの攻防を、インドやヨーロッパでの遺族や友人などへの取材や公文書、証言テープなどから再現。手間暇がかかる割には視聴率を稼ぐことのできないことから「ドキュメンタリー・冬の時代」と言われる中、丹念に作りあげた姿勢を評価したい。



 東京裁判では連合国を中心とした十一カ国から派遣された判事団の多数意見により、二十五人が有罪とされ、七人は死刑に。しかしインドのパール判事は千二百三十五㌻の独自の判決書を書き、被告全員の無罪を主張した。



 その主張の中核は、▽東京裁判の裁判所憲章にある“共同謀議”の定義は、欧米の一部の国内でしか使用されておらず、国際的に認知されているものではない▽同じく「平和に対する罪」、「人道に対する罪」は、日本の敗戦後に作られた罪状であり、事後法で罪を立証する行為は裁判に値しないというものだ。



≪■「報復の裁判」に異議≫


 もし、人道に対する罪をもって日本を裁くのであれば、広島・長崎への原爆投下で六十年以上が過ぎた今なお後遺症に苦しむ犠牲者を出したアメリカもまた裁かれて然るべきである。ただ「憎しみや仕返しの感情」にとらわれている東京裁判の在り方に、パール判事は異議を唱えたのだ。



 番組では、「たとえ意見が違っても少数意見を明らかにしない」という提案を自ら出しながらも、パール判事の影響を受けて、約束を反故(ほご)にして少数意見を出すオランダ・レーリンク判事。そのレーリンク判事に「たとえ世界の人々の意見に反することだったとしても、自らの信念を犠牲にしてはならないはずです」と、法の正義を守ろうとしたインド・パール判事。そのパール判事に、裁判所憲章に従えないなら辞任すべきだと迫り、ヨーロッパの威信を守るため、持病を押して多数派工作を行ったイギリス・パトリック判事の三人に焦点を当てて、彼らの思想的な背景や当時の祖国の状況などを描いている。



 また、マッカーサーGHQ(連合国軍総司令部)最高司令官が「私はこの裁判には反対だった」「真珠湾を裁く短期の軍法会議を開けば、ほかには何も必要ないと思っていた」という発言が紹介されるなど興味深いところも出てくる。



 ただ、番組では三人の判事を均等に紹介しているが、できればもっとパール判事の判決文の意味合いなどを掘り下げてほしかった。東京裁判については今なお戦争の評価と相まって議論の対象となっていて、パール判事の指摘は決して過去のものとなっていないからだ。



 番組では紹介されていないが、パール判事の判決を聞いて東條英機は、このような歌を遺している。



 百年の後の世かとぞ思いしに今このふみを眼のあたりに見る



 さらに靖国神社に顕彰碑が建立されるなど、パール判事は日本人に計り知れぬ勇気を与えたのである。



 番組のナレーターは「絶対的な平和主義に基づく非暴力主義者マハトマ・ガンジーを尊敬していた」パール判事の言葉として、「戦争というものは平和への方法としては失敗であると。われわれはもはやこの失敗を重ねてはならない」「日本だけでなく世界の人々が武力を捨て政治を考えるべき時だと私は思います」と、いかにもNHKらしく平和・非暴力を強調して終わっている。そのガンジーの平和主義とはいかなるものか、という内容まで語られなかった。



≪■勇気いる非暴力主義≫


 ところが、いみじくもガンジーの非暴力主義の本質について翌十五日夜、NHKが「憲法第九条」をテーマに行った生討論番組「日本の、これから」で漫画家小林よしのり氏が語ったのであった。



 小林氏は「ガンジーの非暴力主義とは日本の平和主義者が思っているような平和主義ではない」と指摘。当時、インドはイギリスの植民地だったが、ガンジーが示した非暴力とは「横一列に並んで敵の銃弾火器を浴びてバタバタ倒れても非暴力で貫くという恐ろしいイデオロギー。私はこれに賛成ですが、恐ろしく勇気がいるのです。(これを)日本人がやれますか、平和主義者の人はやれますか」と問うた。



 裏付けのない、理想論としてだけの平和を唱えただけでは平和が到来しないことをNHKを通じて全国に流れたことは意義があったと言えよう。
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by sakura4987 | 2007-08-25 15:45

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