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◆ロンドン・平壌コネクションの背後にワシントンの影



 (産経 07/8/27)

 http://www.sankei.co.jp/keizai/kinyu/070827/kny070827001.htm


 今回は、欧米資本の北朝鮮のウランなど希少金属資源に対するあくなき執念ぶりを明らかにしよう。米朝の急速な政治的歩み寄りムードのナゾを解くには、この経済面での考察が欠かせない。

 「金正日が狂っているなんて、メディアが作り上げた虚像。彼は国のニーズをよく心得ており、2002年に改革をスタートさせた。彼らの自助路線を外部から助けてくれる人物を求めている」と語るのはロンドンで2006年9月に朝鮮開発投資ファンド(略称朝鮮ファンド、資金規模5000万ドル)を立ち上げたコリン・マクアスキル氏。

 英海軍の技術者出身、一部では情報部上がりとの噂もある。ダークスー ツにワインレッドの蝶ネクタイ。60歳代後半だというのに、髪は黒々。俳優ロジャー・ムーアによく似たこの男の水面下での活躍はムーアが演じた「007」のジェームス・ボンドばりである。

 冷戦の最中、1970年代末から28年以上の間、北朝鮮ビジネスに関わってきた。1987年、北朝鮮の90億ドルに上る対外債務返済不能の際に、代理人となって外国銀行と減免交渉し、平壌から絶大な信頼を得た。93年までの10年間、北朝鮮産金塊のロンドン市場での販売を仲介した。

 マクアスキル氏はワシントンとも強力なネットワークを持つ。北朝鮮情報に飢えているワシントンは彼のアドバイスに頼ってきたからだ

 ワシントン人脈に基づいて、マクアスキル氏は朝鮮ファンドを米国で立ち上げるつもりだった。2000年7月に開かれたホノルルでのシンポジウム「北朝鮮における関与と開発」に招待された同氏はそのあと、国務省に呼ばれ、「現実的なビジネス」について助言。当時はクリントン政権下で94年の「枠組み合意」によって北朝鮮への軽水炉建設の支援が決まり、米朝関係は改善していた「首領様」金日成が打ち上げたイデオロギー「主体思想」は強烈な自前主義であり、中国のように外資頼みの改革は後継者の将軍様金正日にはご法度だ。そのことをマクアスキル氏はよく理解し、首領系企業に直接関与しないで済む投資ファンド方式なら将軍様に受け入れられると踏ん

だ。

 マクアスキル氏は民間主導による投資ファンドが最適だと提案すると、国務省はすっかり乗り気になり、ゴーサインを出した。

 2001年、ブッシュ政権共和党政権になってもワシントンの風向きはさほど変わらなかった。同年9月、マクアスキル氏は国務省東アジア・太平洋担当のケリー次官補から「米国法に合致すればファンドに反対しない」との言明を取り付けた。ところが、米国版朝鮮ファンド設立間際になっていた2002年10月、北朝鮮のウラン濃縮疑惑が表面化した。米国のパートナー数人が突如、「参加延期」を言い出し、結局流れた。翌年1月北朝鮮は核拡散防止条約から離脱し、ブッシュ政権は強硬姿勢を強めた。

 マクアスキル氏はファンド計画を練り直し、ロンドン本拠に切り替えざるをえなくなった。それがここにきて、金正日はブッシュ大統領に「韓国以上に親密なパートナーになる」と誘いかけ(8月10日付け産経新聞朝刊1面)、ことし1月以来米朝対話が進んでいる。

 2002年までは、米国の穀物・金属商社カーギル、鉱山開発技術を持つエンジニアリング大手のベクテル、さらにゴールドマン・サックス、シティ・グループの金融大手などが対北朝鮮投資や商取引に強い関心を寄せていた。ウラン価格はこの4年間で12倍以上も上がった。この5月にはニューヨークでウランの先物取引が始まった。不安定な米住宅ローン債権市場から手を引くヘッジ・ファンドがウランの先物買いに走る。

 金正日もワシントンもニューヨークもマクアスキル氏の仲介を必要としている。今後、ロンドン・平壌コネクションにワシントンが加わる環境が整いつつある。
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by sakura4987 | 2007-09-05 17:31

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