◆日本の報道がまるで伝えなかった台湾代表の水面下の動き
(宮崎正弘の国際ニュース・早読み 07/9/12)
シドニーAPECへ台湾を代表して「エーサー」会長の施辰栄氏が豪州入り、しかも八面六臂の活躍をして、ブッシュ、胡錦濤、プーチンならびに安倍首相と会談した(『自由時報』、9月9日付け)。
プーチン大統領は気さくに台湾代表と会い「台湾企業の投資歓迎」と述べた。安倍首相には「新幹線は日本の技術。是非、台湾新幹線の乗りに来てください」と誘った、という(この話、小生は確認していない。自由時報の報道である)。
注目は胡錦濤と台湾代表との会談である。
胡錦濤は、公式に会うことを拒み、休憩時間を利用して台湾代表の施会長とロビィの隅っこで十分会見。この席上、胡主席に「台湾へ来てください」と語ったそうな。
いずれも『自由時報』が報じている。
もっとエクサイティングはハプニングが起きた。
APECビジネスサミットで講演したブッシュ大統領は、講演のなかで、台湾を二回、礼賛したのである。
「米国は日本、豪州、韓国などと連携して、台湾などアジアの民主国家、自由国家の防衛に協同する。台湾は自由主義、民主国家であり、アジア地域において自由の価値観が拡大するために、ますますの防衛協力が必要である」。
このブッシュ演説の前の日、ブッシュは胡錦濤と会見し、胡は席上「台湾への米国武器システムの供与」にイチャモンをつけたばかりだった。

