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◆探査機かぐや 月の向こうも見据えて



【東京新聞 社説】2007年9月18日

 米国のアポロ計画以来の本格的な月探査を目指す月周回衛星「かぐや」が打ち上げられた。月の起源解明につながる観測成果を期待するとともに、将来の探査構想を明確にすることを求めたい。

 ことしから来年にかけては月探査機のラッシュだ。「かぐや」に続き中国、インド、米国も打ち上げる。

 月探査については一九六〇年代から七〇年代にかけて米国のアポロ計画、旧ソ連のルナ計画の間で激しい競争が行われた。

 アポロ計画では計四百キロ程度の月の石が地球に持ち帰られ、科学的な分析が行われた。人間が降り立ったぐらいだから月についてよく分かっていると思われがちだが、多くの謎が残されたままだ。主目的が月に人間を送り込むことで、科学探査は二の次だったからである。

 一連の探査ラッシュは、月の科学的解明を本格的に行うのが直接の目的で、「かぐや」はその先駆けだ。

 約三週間後に月周回軌道に投入され、二つの「子衛星」も使い約十カ月かけて高度約百キロから月の裏側を含む全域の地形、重力場、磁場、鉱物分布などをくまなく調べる。

 アポロ時代にはなかった高度なコンピューターと高性能の十四種類の機器が有人探査に劣らぬ観測活動を行うのは見ものだろう。

 月は今のところ、原始地球に火星クラスの惑星が衝突し、その際に放出された破片が集まって誕生したとの説が有力だが、これが本当かどうか。「かぐや」の観測で解明の糸口をつかめる可能性がある。

 こうした科学観測のデータは将来の月面活動などにも役立つと海外も注目している。月面基地をつくる場合、水や酸素の現地調達が不可欠で、その可能性が分かるからだ。

 搭載したハイビジョンカメラを使い、月の地平から地球が昇る“地球の出”が世界で初めて動画撮影され、公開される。その映像は宇宙の神秘への興味をかきたてるだろう。

 米国は三年後にスペースシャトルの運用を打ち切り、火星への有人飛行に乗り出す。月面基地建設を将来の火星探査に向けた中継基地と位置づけ、来年以降の探査はこれに沿って行われる。中国も将来の有人飛行や資源探査を視野に入れ、年内に無人機を月に送り込む。インドも来年打ち上げる。

 この中で、わが国は「かぐや」以降の月探査をどう進めるのかがはっきりしない。無人の科学観測に徹するのか、あるいは有人活動を視野に入れた探査に乗り出すのか。

 月について空想を膨らませる時代から、人類が将来月とどうかかわるかが問われる時代になってきた。
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by sakura4987 | 2007-09-22 15:05

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