◆『証言村上正邦 我、国に裏切られようとも』(講談社)
偽物の国家とは、国という字を見ればわかるように、王、即ち権力者を、官僚や軍が周囲を取り囲んでいる。しかし、私が求めてやまぬ真実の日本国とは、万邦無比の邦(くに)、これを社稷(しゃしょく)と言ってもいい。つまり日本古来の共同体なんです。
社とは土地の神で、稷とは五穀(米・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび)または稗(ひえ)の神を指す。
社稷とは土地と地域共同体に根ざした体制を意味し、権力をもって法律によって統治される「国家」とは異質の、本来的な国家であると右翼思想においては考えられている。村上氏の社稷国家には筆者も賛成だ。筆者は、本書を村上氏の政治的遺言と受けとめている。
※参考になる文章がありましたので、ご紹介します。↑