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◆海自1尉 「秘」ズサン管理 保存PC、部隊で閲覧可能



 (産経 07/10/19)


 海上自衛隊航空集団司令部所属の第22航空群(長崎県大村市)に勤務する1等海尉が、内規に反して部隊内で閲覧可能なパソコンに秘密情報を含んだ防衛資料を保存していたことが発覚し、関係者が処分されていたことが18日、分かった。海自は「処分内容が基準に満たなかった」として事実関係を公表していない。イージス艦の中枢情報など国防の根幹にかかわる情報の流出が相次ぐ中、海自のずさんな管理の実態が改めて浮き彫りになった。



 海自によると、今年6月、航空部隊で2年に1度行われる訓練検閲で問題が発覚。1尉が使用している業務支援パソコンに、対潜水艦訓練用の「ブリーフィングシート」が保存され、画面上にはショートカットが作成されていた。



 LAN(構内情報通信網)で他のパソコンとつながっており、部隊内では自由に閲覧できる状態だった。



 ブリーフィングシートは対潜水艦訓練の内容を詳細に記した資料。訓練に参加する潜水艦の艦名や、使用する電波の周波数などが明記されており、こうした情報は高度な秘匿性があることから「秘」に指定されている。これまでの調査では情報の外部流出は確認されていないという。



 海自では今年1月、イージス艦の中枢情報が持ち出されたり、ファイル交換ソフト「ウィニー」経由で各種情報が外部に流出したことが発覚。5月には第1術科学校(広島県江田島市)で多数の隊員らが内規に反して、本来所持してはいけない文書を持っていたことが分かり、情報管理の甘さが指摘されてきた。



 事態を重く受け止めた海自は全部隊に情報管理の再徹底を指示。「秘」の情報や資料は、指定された部屋にある独立したパソコンで扱うよう指導したが、それ以降も「秘」の情報が容易に閲覧可能な状態になっていたことで、ずさんな情報管理は続いていた格好だ。



 海自は1尉を「情報保全義務違反」で訓戒処分にして搭乗配置から地上勤務にした上、上官2人を指揮監督責任で注意処分とした。



 問題を公表しなかった理由について、海上幕僚監部は「公表基準の懲戒処分(戒告以上)より軽い処分だから」と説明するが、海幕幹部の1人は「いまだに情報保全が不徹底な実態を、国民に知られたくないとの意向があるのも事実だ」と話している。


             ◆◇◆◇◆◇◆


 ≪佐々淳行・元内閣安全保障室長の話≫


 「イージス艦の情報流出問題などで海上自衛隊の信用性が落ちている。その意味でも、訓戒処分は軽すぎるのではないか。減給3カ月などの懲戒処分で一罰百戒としないと情報管理のルーズさは直らない。上海日本総領事館の電信官が『ハニートラップ』で秘密情報提供を迫られ自殺した事件があったが、日本はスパイ防止法もなければ治安上の秘密を守る法令もない。情報管理が甘すぎると、届くべき主要兵器も来なくなる。仮に自衛官が機密情報を盗んだ場合、その情報が米軍から供与されたものなら、日米防衛協定に伴う秘密保護法で懲役10年以下だが、防衛省の場合は国家公務員法のもとで懲役1年以下にとどまる。ルーズさの背景には法整備の甘さもあるだろう。規律強化のために内部告発制度も拡充すべきだ」
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by sakura4987 | 2007-10-21 15:44

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