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◆【社説】食品偽装事件/商いの本分を再確認し出直せ

 公益にかないつつ会社の利益を求めることこそ、商いの本分ではないか。「赤福餅(もち)」や比内地鶏の表示偽装など、食品に関する不祥事が相次ぎ、食への信頼をさらに低下させていることは残念だ。両社は、問題点をしっかり点検・反省し、法令順守(コンプライアンス)の精神を置き去りにせず、出直すべきである。
廃鶏まで使い特産品に

 老舗の和菓子店「赤福」(三重県伊勢市)は、伊勢神社参拝の際の土産物「赤福餅」を製造・販売することで有名だ。その「赤福」による表示偽装の実態が次々と明らかになってきた。

 例えば、売れ残った商品を回収し、冷凍保存した上、包装紙をまき直し、消費期限を偽装して再出荷していた。三重県は、伊勢工場への立ち入り調査を実施して確認した結果、食品衛生法に違反していると判断し、同社に無期限の営業禁止処分を通達した。当然のことである。

 いつから製造日を改竄(かいざん)していたのか。会社側は記者会見で「長年の習慣で行われていた」と言うが、組織的な犯罪であることが明白である以上、それが始まった時点を突き止め、そうさせた理由と決定者を明確にしなければ、問題の解決にはならない。

 また浜田典保社長は当初、「むきもち」と呼ばれる売れ残ったもち部分の再利用は「ごくわずか」としていたが、後に、60─90%を新たな商品に混入させ、分離したあんも二〇〇〇年まで一部を再利用し、50%(月平均約四・八㌧)をグループの和菓子製造販売会社に販売していたことなどを明らかにした。“売り”にしてきた「製造したその日限りの販売」は全くウソだったわけだ。

 秋田県大館市にある食肉加工・製造会社「比内鶏」の偽装もひどい。別の鶏肉を使いながら特産の比内地鶏と偽って販売していた。その商品数は、全二十三商品のうち半数を超える十二商品で、薫製のほかにも鶏だんごや生卵、煮卵などが含まれ、赤字を減らすために約五年前から偽装商品を徐々に増やしたという。そこで使われた「廃鶏」と呼ばれる、卵を産まなくなった雌鳥の三分の一は無料で、残りは一羽二十─三十円程度で仕入れていたという。

 「商売をしている以上、もうけを考えない人はいない」と会社側は語っている。だが、そうだからといって、消費者を欺いていいはずはない。今回の事件で、どれほど反省しているのかも疑問だ。

 食品メーカーの不祥事はこのところ、相次いでいる。一月には、大手菓子メーカー「不二家」による期限切れ原料(牛乳)を使用しシュークリームを作って販売した問題、豚肉などを混入しながら牛肉コロッケとして販売した「ミートホープ」事件(六月)、「石屋製菓」による賞味期限切れの「白い恋人」販売事件(八月)などだ。

 これらに共通しているのは、企業モラルが全く欠落し、もうけ主義が優先され、品質管理に対する認識の甘さがあったことだが、今回、それらが教訓として生かされていなかったことは残念だ。

 その一方で、「食」にかかわる行政の危機意識の欠如も指摘できよう。〇四年七月と八月には、店頭に並んだ「赤福」の商品を回収して再包装しているなどの情報提供を受けた大阪市が地元の工場を調査しながら、それを確認できなかった。

行政側も再点検の必要

 食品会社の信頼回復には、企業が商いの本分を再確認しモラルを向上させることが前提だが、行政側も再点検する必要があろう。
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by sakura4987 | 2007-11-03 13:55

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