★★★ 日本再生ネットワーク 厳選ニュース ★★★

sakura4987.exblog.jp
ブログトップ

◆【断 藤本憲一】日本は遠くなりにけり (産経 07/11/29)




 はるばる地球の裏側に出かけ、想像を絶する異色の慣習・儀礼を撮る「旅モノ」に、セレブの贅沢三昧(ぜいたくざんまい)ぶりやギネス公認の異才の超人ぶりを映し出す「人モノ」。こうした試聴者をドキドキさせる非日常的・祝祭的な題材こそ、クイズ番組の主役だった。これを「晴れ」の映像と呼ぼう。



 「晴れ」に対して、民俗学(フォークロア)では、「褻(け)」という対概念がある。日々の暮らしの中で、当たり前すぎて自覚することもなく、無意識でやっている行動・習俗が、それに当たる。まあ、ヨネスケの「突撃!隣の晩ごはん」を除けば、これまで「褻」の題材のテレビ的価値は、あまり高くなかった。



 ところが最近、全国の県民習俗を比較したり、家庭独自のお茶の間ルールを暴露する「褻」の映像がクイズ番組にあふれている。たとえば、「坂の多い長崎市周辺では、多くの住民は自転車に乗ら(乗れ)ない」とか、「福岡県の柳川市民は、みそ汁やどんぶりの具など、主食としてイソギンチャクを食べている」といった罪のない出題だ。



 実際のロケ映像を見ると、妙にインパクトがあって、目を奪われる。「いったいなぜだろう?」と自問するうち、ついに気づいた。伝統的な庶民の「褻」の光景こそが、もはや地球の裏側の秘境以上にエキゾチックな「異文化」として、筆者の目にも、きわめて新鮮に映っているせいだった。



 ファストフードやコンビニがあふれ、老若男女の例外なく、わが物顔に歩道を自転車で蛇行する街頭風景。それは、上海やソウルの街頭とあまり区別のつかない、無国籍な眺めだ。「昭和は遠くなりにけり」というレトロブームの次は、「日本は遠くなりにけり」という「褻のブーム」が来るのだろうか。(メディア研究)
[PR]
by sakura4987 | 2007-12-02 13:43

毎日の様々なニュースの中から「これは!」というものを保存していきます。


by sakura4987