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◆自衛隊は強いのか弱いのか (世界日報 08/1/7)




     肝心なのは世論や教育  平時は強い一流装備や隊員


 筑波大学名誉教授 加藤 栄一



■世界一の規律、学歴、能力など


 元防衛省高官のS氏が話してくれた。

 「右と左とを問わず、一対一になると、人がよく聞く質問があるんです。『日本の自衛隊は強いのか弱いのか?』-まだ戦ったことがないのでわからないのですが…」

 しかし、とS氏は言う。イラクのサマワに駐留していた陸上自衛隊が日本へ帰るとき、現地にいた外国の高官がこう言った。「三年間延べ二千人の自衛官が駐留して、一人の脱走兵もなく、一人の婦女暴行もなく、一人の無銭飲食もなかった。こんな軍隊は世界のどこにもない」と。(すなわち、自衛隊の「規律」は世界一である。)

 また、自衛隊の隊員は全員が高校卒以上である。これも世界のどこにもない。(「学歴」は世界一である。)

 その「高卒」の能力であるが、S氏がドイツ軍の高官を海上自衛隊のある司令艦の見学に連れて行ったときのこと、大きな薄暗い部屋で、壁にいくつものパネルが光っている。諸艦の位置、敵の位置などを刻々示すものである。すなわちCIC(コマンド・インフォメーション・センター、指揮情報中心)である。それを動かしている隊員が若いのを見て、ドイツ人が「君の学歴は、経歴は?」と問うた。隊員は「高校卒で三カ月研修を受け、三カ月実務をしています」と答えた。

 ドイツ人は驚いて、「本当か」と何度も問い返した。「大学院を出て博士の学位を持ち経験十年です」というような答えを期待していたのであろう。(すなわち、自衛隊員の「能力」もきわめて高い。)

 そして自衛隊の艦船、航空機、火器などの装備は世界一流である。いや、超一流である。(米国に次ぐ装備を持っている。)

 兵力は二十五万人で、中国の何百万人に比べると少ない。しかし、旧ソ連などでは、中央アジア出身の兵がロシア語の命令を解しないため、戦車一台につきわざわざ一人の通訳を乗せていたような憂いはない。(自衛官相互は緊密である)。


■いざというとき役に立つのか

 このS氏の話に、日本の経済力を加えよう。かつての大東亜戦争(第二次世界大戦)で、日本はアメリカの「物量」に負けたとよく言われた。アメリカの生産力、国力は、例えば飛行機を、落とされても落とされても次々に生産して、日本の貧弱な生産力を、軍を圧倒したのである。この「国力」は現在、世界第二の経済大国、技術大国となった日本には、米国に次いで大きいものがある。核ミサイルでも、自制して作らないだけで、作る能力はある。(国力もある。)

 以上は大変明るい要素である。しかし、「いざ」というとき本当に自衛隊は国民を守ってくれるだろうか?

 敵が攻めて来たときに応戦するのは法規上非常に制限されている。自衛隊員は「われわれは撃たれたとき山へ逃げろというのか?弾丸に当たって死ねというのか」と惑っている。「超法規で応戦するほかない」と発言してマスコミや野党に袋叩きになった幹部もいた。

 国民自身が自衛隊をがんじがらめに縛っているのである。(法規がおかしい。)

 さらに国民世論はどうか。一時盛んに言われた「自衛隊は税金ドロボーだ」論は、災害出動の実績などから、声をひそめるようになってけっこうだが、なお「沖縄戦で日本軍が住民に自決を強制した」という事実か米軍の宣伝工作かわからないことを事実として教科書に載せさせるという、反自衛隊プロパガンダも根強い。

 これで自衛隊が命がけで国民を守ってくれると期待するのはおかしいのではないか?

 S氏は、「日本の防衛で一番重要な省は、防衛省ではなく、文部科学省です」と結んだのである。


■有事への疑問払拭する対策を

 いくつか付言しよう。

 自衛隊の装備は超一流だが、それはいわゆるドンガラ(船体・機体)のことであって、それを動かす電子機器やソフトは更新が遅れている(常磐大学准教授樋口恒晴氏)。イージス艦の情報流出事件などで、米国側が最新のソフトを供給することをためらうことも避けられず、この点は悪化する。

 国力は強いが、あくまで平時のものであって、例えばシーレーンが封鎖されるとどうなるか、原発が破壊されたらどうなるか、きわめて脆弱なものであることを忘れてはならない。これに対し、スイスは、すでに電子パルス攻撃(上空で核を爆発させてそのパルスで地上の一切のコンピューターを沈黙させる攻撃。まだ構想中)に備えて地下に千もの掩蔽壕を作っている(元スイス大使M氏の話)。

 自衛隊員は、災害出動についてはきわめて士気が高い(防衛大学校長に就任した五百旗頭真氏を驚かしたほど)。しかし「敵」に対してはどうであろうか?

 以上、要するに自衛隊は、平時においては役に立っている(十分強い)。侵略を他国に思いとどまらせていると考えるが、「いざ」のときは疑問が大きいのである。
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by sakura4987 | 2008-01-15 15:15

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