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◆【産経抄】 (産経 08/1/25)




 「至高至急の国家の目的とは?」「日本が生き残る事(こつ)ごわす。…弱肉強食は世界永遠の相でごわしょう。その世界に日本が生き残るにゃ、寸刻も争ってただ富国強兵を計る一途しかなか」…「しかしな、権謀によってそういう間に合いの国を作っても…長い目で見て、やっぱりいつの日か、必ず日本にとりかえしのつかぬ大不幸をもたらしますぞ」。

 『警視庁草紙』は、西南の役前夜の帝都を舞台に、警視庁大警視川路利良と元南町奉行駒井相模守が知恵比べを繰り広げる物語だ。作者の山田風太郎は、最終話で2人に直接対決の機会を与える。近代国家樹立のため手段を選ばない川路と、そのために罪のない人々が犠牲になることを許さない駒井。

 正反対の政治思想がぶつかり合う。現実の日本もまた、弱肉強食の世界のなかで、もがき苦しんでいるというのに、「ガソリン国会」からは、危機感がほとんど伝わってこない。

 「必要な道路は整備すべきだ」「ガソリン代を下げろ」。与野党双方の主張は、もっともらしいが、要は総選挙をにらんだバラマキ合戦にすぎない。支持基盤の意向と世論の動向に、両党議員が右往左往する姿が、それを裏付けている。

 そもそもガソリン税が政権選択のテーマになるなんて、あまりに情けない。財政健全化、社会保障、あるいは安全保障の問題で、福田康夫首相と、小沢一郎民主党代表が、川路と駒井のように、国家観を論じ合う光景を見ることはかなわないのか。

 きのうの小紙に載った岡本行夫、佐藤優両氏の対談には考えさせられた。佐藤さんは、第三次世界大戦に対する恐怖感が高まり、思想が重要になってきた世界で、「日本だけが思想不在」だと指摘する。悲しいけれど、その通りだ。
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by sakura4987 | 2008-01-31 08:29

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