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◆鳥インフルエンザウイルス ヒト・ヒト感染を確認



 (世界日報 08/1/27)


爆発的大流行なら15億人に影響

 アジアで致死率の高い鳥インフルエンザH5N1型ウイルスに人間が感染する事例が再発し始め、不気味な広がりを持ちつつある。世界保健機関(WHO)は先月、パキスタンやミャンマーで初めてとなる感染例を確認。さらに今月中旬、中国では人から人に感染した疑いのある事例が出てきた。タイやベトナム、インドネシアでは一時、制圧宣言が出されたものの、鳥インフルエンザ再発が顕著なことから、警戒を要する。

 パキスタンでは北部ペシャワルでこのほど二人が死亡し、H5N1型ウイルスが検出された。感染した鳥に接触した人以外にも感染者が出ていることから、WHOでは人から人に感染した疑いがあるとして警戒を強めている。

 さらに中国衛生省は今月十日、江蘇省南京市の男性と父親が鳥インフルエンザウイルスに感染した事例について「密接な接触によるもの」と、男性から父親へ感染したことを明らかにした。中国で人同士の感染が確認されたのは初めて。

 しかし、大流行が懸念される人から人に感染する新型インフルエンザへのウイルスの変異については否定した。

 なおインドネシアやタイでも、人から人に感染したとみられる事例が既に上がっている。昨年八月下旬には米国の研究者らが、インドネシアで報告されたH5N1型鳥インフルエンザウイルスが、人から人へ感染したことを確認済みだ。その意味では中国やパキスタンなどの事例は、厳戒を要する注意信号として受け止める必要がありそうだ。

 とりわけインドネシアやパキスタンなどでは、人口の約九割が豚肉を食べてはならないイスラム教徒のため、動物たんぱくの供給源は鶏肉に頼らざるを得ない社会的構造もあって、鳥インフルエンザの拡散を助長している側面がある。インドネシアのニワトリ飼育数は十二億羽以上とされる。世界では中国に次ぐ規模の「ニワトリ大国」だ。また、中国や東南アジア同様、ニワトリの放し飼いやマーケットに生きたままで売られたり、そこでさばかれたりして日常的に人と直接接する機会が多いのが特徴だ。

 怖いのは、この鳥インフルエンザが鳥から人へ感染するタイプから、人から人へと感染するタイプの「新型インフルエンザ」に変身を遂げ、パンデミックと呼ばれる爆発的な大流行を引き起こすことだ。

 鳥インフルエンザの感染ルートは一般的に、カモからニワトリ、そして人という流れだが、ニワトリからブタを介して人に感染するケースもあり得る。ブタはニワトリのレセプターと人間のレセプターの両方を持っており、鳥のウイルスと人のウイルスがブタの中で混ざると、二つのレセプターがくっついて変異を起こす。そこで新型ウイルスが発生するリスクがあるとされている。

 WHOは昨年、H5N1型鳥インフルエンザが大流行した場合、世界人口の25%に当たる十五億人に影響が出ると警告を発した。

 WHOが昨年夏に発表したリポートでは、感染率が全人口の1%に達した場合、世界経済の成長率が5%低下するとの試算を示すとともに、新型インフルエンザの大流行は「起こるか起こらないか」ではなく「いつ起こるか」の問題だとも指摘している。

 実は日本でも、新型インフルエンザが発生したケースをシミュレーションしている。新型ウイルスにやられた海外からの帰国者が、三八度ぐらいの熱がありながら、成田空港の検疫を通り越して、会社に出勤すると一週間ぐらいで東京は壊滅状態となるというものだ。

 まず家族に感染し、満員の通勤列車で感染が拡大、さらに子供は小学校に行ってそこで拡大、母親は買い物に行ってスーパーで拡散するというシミュレーションだ。そして熱が四〇度にまで上がって、診療所に行くまでの途上で何百人と人に接触するわけだから、それこそ幾何級数的感染拡大が発生することになるというものだ。厚生労働省は国内で一人の感染が二千五百万人に拡散し、約二カ月で六十四万人が死亡すると推計している。

 一方でマスコミがミスリードする形での、誤報によるパニック発生も要注意だ。いったん、人々が疑心暗鬼に駆られ浮き足立って、パニックになれば収拾がつかなくなり、混乱だけが肥大化することにもなりかねないからだ。

 その意味では、人から人に感染する新型インフルエンザ発生の見極めが重要であると同時に、初期にそれをどこまで封印できるかが致命的な打撃を避けるための重要な課題となる。
by sakura4987 | 2008-02-16 11:43

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