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◆「日本の美点、回復を」 正論大賞・佐伯啓思氏が講演



 (産経 2008/4/17)


 第23回「正論大賞」(フジサンケイグループ主催)を受賞した京都大学教授、佐伯啓思氏(58)の受賞記念東京講演会が16日、東京都千代田区のサンケイプラザホールで開かれ、佐伯氏が「日本人にとって保守主義とは何か」と題して熱弁をふるった。

 佐伯氏の受賞は、保守思想に立脚しながら戦後民主主義の欺瞞(ぎまん)を鋭く突き、グローバリズムに警鐘を鳴らして日本の精神的自立を説いた言論活動が高く評価された。

 この日の講演で佐伯氏は、バブル経済崩壊後に日本の各分野で行われた構造改革が、アメリカ流の進歩主義と一体だったにもかかわらず、日本の保守派が支持したことを「重要な思想的問題だ」と指摘。

 「アメリカの価値観を無条件で受け入れることは、日本にとって長期的には利益にならない」とし、歴史に学びながら「何を残すか」を考えるイギリス的保守思想の重要性を強調。「敗戦で日本人が見失った日本の美点を回復すべく、国民運動を立ち上げる必要がある」と述べた。

 会場には約500人の聴衆が詰め掛け、保守思想の回復を呼びかける佐伯氏の主張に聞き入っていた。

                  ◇

 ■公演要旨

 戦後、日本がアメリカから輸入した社会科学は、合理的で市場競争至上主義の進歩的な学問であり、特に米国留学が増えた1970年代以降、日本の知識人に急速に広まった。それは日本社会は非合理的で遅れているという、日本人が占領時に植えつけられた発想によく合うものだった。

 私はそういう考え方に最初からなじめず、80年代の終わりにヨーロッパに行った。そこで目にしたのは、産業革命を最初に達成したイギリスなどが、合理主義をはじめとする近代化に対して非常に警戒心を持っていたことだ。ヨーロッパでは、古来からの自然を重視し、伝統に立脚した議論が行われていた。

 日本ではバブル経済崩壊後、構造改革がさまざまな分野で叫ばれ、実はよくできている日本型システムを壊すという主張が出てきた。米国の新保守派の強い要請を背景にしたこの改革論は、徹底した進歩主義であるにもかかわらず、これを左翼ではなく、保守派が支持してしまったことに、大きな思想的問題がある。

 端的に言えば、ヨーロッパの保守とアメリカの新保守とでは考え方が大きく違う。前者が革命的変革をせず、常に歴史に学びながら「何を残すか」を考えるのに対し、進歩主義と一体の後者の思想は、保守派は本来、反対すべきだ。日米同盟による現実的な利益と思想的な話は分けて考える必要があり、アメリカの価値観を無条件で受け入れることは、日本にとって長期的には利益にならない。

 保守の基本は歴史を大切にして価値観や文化を保持することだが、日本は敗戦で価値観を全否定され、美点が分からなくなっている。価値観や文化があいまいでは、自由も民主主義も機能しない。価値観の再構築へ向けて、国民運動を立ち上げる必要がある。
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by sakura4987 | 2008-04-20 16:15

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