◆同性カップルにも婚姻と同等の権利 オーストラリア
(CNN 2008/4/30)
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200804300030.html
オーストラリア政府は23日、同性カップルに対する差別撤廃のため、100あまりの連邦法を改正すると発表した。ただし同性婚は認めない方針だ。
ロバート・マクレランド司法長官によると、法改正は、長期的関係を築いている同性カップルを、税制、年金、福祉などに関して婚姻カップルと同等に扱う内容。例えば子供を育てている同性カップルは、2人とも税制面や失業手当の優遇が受けられるようになる。
改正法案は5月以降に議会に提出し、2009年半ばまでにすべての改正を終える見通し。しかし「婚姻とは男女間のもの」(マクレランド司法長官)との考えから、婚姻法の改正は予定していない。
法改正について、同性愛者の権利保護団体は歓迎を表明する一方で、同性婚に反対してきた英国教会のピーター・ジェンセン司教は、同性愛カップルの法的権利を認めるなら、プラトニックな関係で長年共同生活をしている友人同士にも同じ権利を認めるべきだと主張した。
オーストラリアは同性カップルの権利を認めている州や準州が多く、連邦法の改正はこうした実態を追認するものとなる。

